2008

ダークナイト The Dark Knight

全体的な完成度はものすごい
アクション・シーンは胸躍る
ジョーカーの人の、これぞ悪役な充実したお芝居

だが、色々と先回りしてシコシコ仕込んで涼しい顔して登場する全知全能レベルのマンガ的な部分と
純文学風に重たく苦悩する人間ドラマのアンバランスさがすごい

セリフが真面目であればあるほど「でもなんだそのコスプレは、そのメイクは」と思って笑えてしまう
ドラえもんに「そんなに道具持ってるなら一つづつ出さないで一気に使えよ」と言いたくなるのとと同じだ
まあフィクションと言ってしまえばそれまでだが

⭐7/10

クローバーフィールド/HAKAISHA Cloverfield

渾身のやらせ 豪華な「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「レック」

臨場感を出そうとカメラが揺れに揺れる 映像も暗い
所々おおっ!と思うところはあっても、ほとんどが思わせぶりな焦らし

結局、基本テーマはゴジラやキングコングと変わらない
見せ方がいやらしい

本編にBGM🎵なし

エンディングの音楽が古典的過ぎて浮いている

⭐5/10

レスラー The Wrestler 

 
タイトル通り過去の栄光レスラーの人生ドラマ
 
ケビン・ナッシュ風のブロンド長髪のミッキー・ローク
破滅型の悲劇のヒーローでありながら絡むキャラはいいオンナばかりというのが彼らしい 

くすんだ画質の疑似ドキュメンタリー調の薄暗い雰囲気が一定不変で多少鬱になる
ドラマとしても淡々としすぎで普通 このテーマならもっと泣かせて欲しかった
 
試合とマリサ・トメイのストリップの場面は良かった
 
6/10

バイオレンス・レイク Eden Lake

Eden Lake Horror, Netherworld فيلم الرعب والاثار مترجم - YouTube

いくらホラー、スリラーとはいえ、あまりにも徹頭徹尾不愉快すぎる内容
なんのひねりもウイットもユーモアもなく只々受難

びしょびしょドロドロのブロンドヒロインの
薄着でプルルンとする胸元だけが救い

2/10

ぼくのエリ 200歳の少女 Låt den rätte komma in

原作、脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト

ほっぺにチュッとしたくなるようなすべすべお肌の笑顔がキュートなアルビノ風ブロンド美少年がパンツ一丁で・・・児童ポルノなのかどうなのか心配だ 
能年玲奈にちょっと似てる


寒々とした風景、スウェーデン
1982年の設定 ルービック・キューブ モールス信号 ハロタン

けだるさの中に秘めた強い意志を感じさせるエリの演技がいい 
邦題だと「少女」だが、去勢された両性具有の少年と仮定されてるらしい

全編しすぎなほど淡々 その分たまに入る殺傷シーンがいいアクセントに
特にラストは唖然とさせられた

⭐8/10

ウォーリー WALL·E

ウォーリーをさがさず

キレイだった。 背景は実写よりも情緒が感じられたりする
お話もなかなか

ロボットたちが主役だが、構造的には従来の人間ドラマ 表情を極限まで記号化 「能」のような感じか、違うか…

⭐7/10

WALL-E は Waste Allocation Load Lifter earth class の略
EVE は Extra-terrestrial Vegetation Evaluator の略

Axiom

戦場でワルツを Vals Im Bashir

内容は重苦しいが、アニメ表現は中々ポップだ

悲惨さを強調するよりこれ位淡々としているほうがかえって凄みがある

いくつかのインタビューを連結させた構成で、ペースにメリハリがなく単調なのが惜しいが
史実が題材(レバノン戦争)のドキュメンタリー風なので仕方ないか

7/10

Absolute Zero

Absolute Zero -The Conquest Of Cold - video dailymotion
Absolute Zero -The Race For Absolute Zero - video dailymotion

教科書的な昔の「偉い人」から現代のニュースまでまんべんなくカバー

科学者たちが、4、3,2、1、0.1、0.001、0.0001と
ひとつのゴールへにじり寄っていく様がスリリングだ

勝者に敗者、趣味でやる貴族に一攫千金を狙う山師…
ベタだがやはり人間ドラマが熱い

大発見!と思いきや、あっさり一般化してまた次なる課題へと無限に続くレース
人の世は大変だ

8/10

The Mona Lisa Curse

1960年代のモナリザ来米は終わりの始まりだった

ニューヨークの一人の批評家を通して、過去が回顧され現在、未来が
どちらかというと否定的に評される

拝金主義、ポピュラリズム…俗世間から距離を置いたオアシスであるべきアートが
俗世に取り込まれざるを得ない時代、だとしても「だからこうしろ、ああしろ」とは
誰も言えない、いかんともしがたい状況、はこの分野だけに限ったことではないか

一本筋が通りつつ、アートだけにカラフルで上品で
本当に充実した傑作ドキュメンタリー

10/10

おくりびと

素直にいい話で感動した
本木雅弘は良かった 山崎勉もさすが、「お葬式」の頃からの変わらぬ貫禄
広末涼子だけ、アレッ?・・・まあ、こんなものかな 「ケガラワシイ・・」

途中でモックンが弾くチェロの曲はやっぱり久石譲らしく、クサかった

10/10

クライマーズ・ハイ

ほとんど「ハイ」なところがない、広兼憲史の「人間交差点」などを思い出させる
地味なドラマだった

妙に殺伐とした新聞社だけ平成風

「クライマー」の部分は絶景絶壁で中々すごい

「バカヤロ」と言う山崎努がビートたけしかと

ラスト、ニュージーランドにいる堤真一がなぜか異様にかっこよく見えた

6/10

崖の上のポニョ

監督、原作、脚本:宮崎駿

相変わらず作風が全く変わらないいつものジブリ

オープニングからあまりに19世紀的な久石譲の音楽で
不安になる
宮崎駿らしいスピード感もない

日常とファンタジーの区別がない
カラフルだが白々しい世界観

まともな成人男性は徹底的に脇に抑え
女子供高齢者を思いのままに動かしてみたらしいが
よくあるテンプレそのままで全く盛り上がらなかった

5/10 

スカイ・クロラ

The Sky Crawlers : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive

監督:押井守

たそがれ気取りのただの馬鹿

あまりにも脚本なセリフ いかにも設定された女子キャラ しつこいタバコ、新聞📰

下膨れの平らな顔、変な髪形、まな板ボディで人並みに悩むのはエンタメとしては見苦しい

飛行シーンはかっこいいがストーリーと関連は薄くうるさいだけ

2/10

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