キングダム/見えざる敵 The Kingdom
ドキュメンタリー風の手ブレ感を出そうと四六時中ムダに揺れるカメラ短いカットをつなぎ合わせてスピード感を出そうとするのはいいが、メリハリなく
これといった見せ場がない映像
キャラを立たせず淡々とした描写はいいが、スター的な見栄えがなくただ地味なだけな役者たち
イントロの状況説明と音楽だけちょっとかっこよかった
⭐5/10
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド There Will Be Blood
すごいリアリティ、重厚な純文学
原作は"Oil!"
ファッションのアメトラの本流・・か?
淡々としていて、主役も一見ジェントルマンだけに静かな狂気がにじみ出る
かすれ気味だが重みのある声が耳に残る ミルクシェイク
石油もなんだかんだいって枯渇しないなあ
日本のダニエル・デイ=ルイスは蟹江敬三?
⭐7/10
ミスト The Mist
原作:スティーヴン・キング
普通の伝統的モンスターパニックムービー
タイトルから連想される神秘感は特になし
人数合わせのアジア系なども出てこず白人世界
ラストは笑わせてるのか?と思うほどひどい
⭐6/10
プラネット・テラー Planet Terror
マジで評価したら負け、な感じの軽さ過去の作品へのオマージュという名のパク・・・ 既視感のある要素が満載
血と汗 グチョグチョ ドロドロな特濃メキシコ、スペイン風味
演出の一つとしてのノイズ・エフェクト
一方、昔の名作がデジタル・リマスターでフィルム・ノイズが無くなるという皮肉
⭐7/10
ダージリン急行 The Darjeeling Limited
乾いて枯れた風景をなんとか盛り上げようというカラフルなインド文化がいい
良い意味でのコスプレ、お遊戯会の舞台のような華やかさ
一方、西洋人主人公トリオのネクタイなしのスーツも上質そうで素敵
…なのだが、環境が強力すぎて人間ドラマの部分は全くつまらなかった
インド旅行のついでに映画撮影したみたいだ
なぜかエンディングに「おおシャンゼリゼ」
ナタリー・ポートマンがチョイ役で一瞬だけ
⭐6/10
大部分がインド北西のラージャスターンの砂漠で撮影された
シューテム・アップ Shoot 'Em Up
リアリティゼロで軽いがそれなりに楽しい
ヒロインのモニカ・ベルッチが美人だがゴツい
一時期の深田恭子に似ている
ニルヴァーナ、モーターヘッド、モトリー・クルー、AC/DCなどの
絶滅危惧種な白人ロックがサントラで多くかかる
人参
銃撃のみで爆発は全くなし
⭐6/10
REC/レック [Rec]
渾身のやらせドキュメンタリーブレア・ウィッチ・プロジェクトと似たアイデアだが、こちらの方がかなり熱くヒロインもかわいい おまけにナイスバディ それをいかしたサービスカットらしきものも一瞬
役者の演技に頼り切り 手持ちのカメラが臨場感を出そうと必要以上に揺れる
そのぶれた映像でチープさをうまくカバー
興奮したスペイン語が独特の悲壮感でムードがあった
続編がたくさんある
⭐9/10
潜水服は蝶の夢を見る Le scaphandre et le papillon
一歩間違うと道徳的、教育的になってしまいそうなテーマだが、エンタメとして楽しめる作品になっていた
フランス、ファッション業界のセレブな人物としては
まさに天国から地獄
生ける女神のようなお方の存在
ボビーが治療された病院、ボビーがくつろいだバルコニー、家族が彼を連れて行った近くの浜辺などで撮影
屋敷女 À l'intérieur
なんだこの邦題は? 的外れではないが・・・
本田翼の立体感4割増し的な妊婦ヒロイン
18禁も納得の、これはひどい残酷描写、グロ
フラストレーションたまりまくりでイライラ、歯ぎしりの女が
そこまでやるか?という位に殴る、切る、刺す、ドロッドロに流血 オンナは怖い
しかし、見ているうちにイヤな爽快感…
設定上、暗い場面が多く見づらいのが惜しい
屋敷豪太というドラマー、プロデューサーがいた
日本のコピーの「この女、凶暴につき。」は元ネタが古すぎる気が
⭐9/10
カティンの森 Katyn
監督、脚本:アンジェイ・ワイダ
音楽:クシシュトフ・ペンデレツキ
1940年に、ポーランド人2万人以上が虐殺された、カティンの森事件の映画化
映像は美しいが、15禁なだけに重い内容
戦争被害は各国にあるが、これは島国にはない大陸ならではの怖さか
犯人はロシアかドイツか? 忖度による政治的サスペンス
非道な史実に只うなだれるのみ
⭐7/10
レミーのおいしいレストラン Ratatouille
ビジュアルがすご過ぎる 視覚の歓びの極限アムロとガンダム ネズミと人間
四足も二足歩行も可能なネズミ 英語も読める ネズミどうしは会話するが、人間と鼠の対話はない、という都合のいい設定
ファッション、音楽など新旧入り混じっている雰囲気 時代がはっきりしない
パリ モンマルトルのアパート
人間ドラマ、ネズミドラマ、二兎を追う者は一兎をも・・・状態に
⭐7/10
ローズマリー、オレガノ、タイム、バジル・・・などはスパイスではなくハーブ スパイスは種、根、茎、果実からで、ハーブは葉から
婚外子が主役なのはこれがディズニー初
ルース・チェンジ Loose Change: Final Cut
ツイン・タワーに飛行機2機がぶつかって鉄筋のビルが丸ごと3つ崩壊するのはあり得ない、という立場の陰謀論に基づくドキュメンタリー
確かに言われてみればというか、映像を見るとかなり怪しい
完全に爆破のプロの仕事としか思えないほどきれいに、地面にめり込んでいくように
跡形もなく粉々になっている
だが、この系統は、これに対する反論、またその反論ときりがなくて結局真相はわからなそう
政府や当局への取材はたらいまわしにされ、のらりくらりとかわされ、暖簾に腕押し状態で
らちがあかない
・・・という脱力感は別にすると、ドキュメンタリーとしては一本筋が通っていて説得力があり
かなり良かった
⭐7/10
イバラード時間
アニメではないが絵の一部が動く セリフはなく音楽のみ
美しく癒される こんな世界で暮らしてみたい
カラフルな極楽に胸キュンノスタルジア
宮崎駿ではないが、まことにジブリらしいアート
茨城県ではなく大阪の茨木市にちなむらしい
⭐7/10
鉄人28号 白昼の残月
なぜ2007年にこれなのかさっぱりな、見事なまでのレトロ東京、高度成長期懐古趣味
アニメは明るい絵柄でクオリティ高いが、内容は渋めのタイトルからうかがえる通り、中々暗く重い
ショタコンの語源の正太郎クン、半ズボン姿の少年だがオープンカーをドライブ
彼が操縦する鉄人はズングリ体形にもかかわらず、かなり機動性が高くビュンビュン動く
そんな鉄人とバランスを取るかのように、他のロボットも思わず笑ってしまう開き直った古臭いデザイン
7/10
ストレンヂア -無皇刃譚-
難しいタイトルだ 「むこうはだん」
味のある風景
プロの声優たち(山寺宏一、大塚明夫)に芸能人(長瀬智也、竹中直人)が混じっているが違和感なくうまい
かなり血生臭く激しいアクション
話もミステリアスで人間ドラマも充実していて面白い
音楽(佐藤直紀)が超王道
8/10ミヨリの森
声の出演:蒼井優、市原悦子、天野ひろゆき
「森を守ろう」というありがち過ぎる基本テーマで、出来も普通
グレタさん同様、背後の複雑な問題を無視し、安易な正義感で都合よく使われる看板娘
森の中の集落、合掌造りっぽいお宅は、衣食に問題なくてネットにつながるなら
天国じゃなかろうか
蒼井優は地声を活かしているが、ちょっと刺々しい
森の仲間たちなどのわき役たちはプロっぽくてうまい
冒頭の真昼間にヒグラシは妙、な気が
6/10
Genius Party ジーニアス・パーティ
福島敦子監督「GENIUS PARTY」 アフロサイケ始原
河森正治監督「上海大竜」大作感のあるSFファンタジー
木村真二監督「デスティック・フォー」個性派CGアート 言葉がわからない
福山庸治監督「ドアチャイム」具体的だが、だからなんだ的な日本日常SF伝統的画質アニメ
二村秀樹監督「LIMIT CYCLE」観念ボソボソ語り 文字でじっくり読まないとついていけないし、その気も萎えるスクリーンセイバー的平板
湯浅政明監督「夢みるキカイ」冒険赤ちゃん 抽象的で一作目に近い
渡辺信一郎監督「BABY BLUE」これも具体的で美しいがよくある自己陶酔青春ものでクサい
⭐6/10
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