2004

スパイダーマン2 Spider-Man 2

スパイダーマン2 Spider-Man 2

ひたすらアクションシーンを待つ

スパイダーマンのピョンピョン映像で糸の技が豊富になっていた

ドック・オクのメカ触手のウネウネした動きは便利そうで感動

人間ドラマがいろいろ詰め込み過ぎで散漫な印象
元々良い意味で絵空事なのだから「アクション9:マジな人間ドラマ1」位にできんもんかなあ?と思う

⭐7/10

実際には、マンハッタンに高層ビル間を走る高架鉄道はなく、この場面はシカゴで撮影された
トリチウムは気体の同位体で室温では固体にならない

パッション The Passion of the Christ

長髪のスティーブ・ジョブズ、ドアーズのジム・モリソン風のキリスト
タイトル通りの「受難」でひたすらボコボコにされまくる

21世紀、デジタル時代のキリスト教の入門書のようにド直球
セリフが英語じゃないところも気合が入っている

数千年経ってもこういうものを人間に作らせてしまう聖書のパワーに
恐れ入った

6/10

キル・ビル Vol.2 Kill Bill: Vol. 2

過去の人、風景、文化などに対する愛情が感じられる

サントラの選曲も渋い

映像もセリフの密度も特濃 タランティーノさんは日常でもうんちく話が好きそうだ

この車は何で、この酒は、この銃は・・・と知りたくなるカタログ的な興味が色々と湧いた

昔のB級映画のテイストを豪華に活かす、これは80年代のスピルバーグの「インディ・ジョーンズ」などにも似たやり方

ゴーゴー夕張などのキャラがいなくなって、日本人としてニヤニヤできる要素が日本刀だけになっていた

Vol.3 は結局ないのかな?

 7/10

ポスターにあった、ウェディングドレスに刀のシーンは出てこず

劇中のロレックスデイトナは偽物

エターナル・サンシャイン Eternal Sunshine of the Spotless Mind

脚本:チャーリー・カウフマン

これまたすごい…
禅問答のような、新興宗教の勧誘のような、自己啓発セミナーのような、
ワケわからん、の一歩手前

右往左往、一歩進んで二歩下がる、ああ言えばこう言う、的な
酔っ払ったDJが行ったリミックスのような、分裂しきった展開が延々と続く

しかし合間に、冬の昼間の人気のない海岸、夜の凍った湖上、などで戯れる恋人達、みたいな
典型的にロマンティックな場面があったり、
「石鹸に毛が付いたら取っていて!」みたいな生活感あふれるセリフがあったり

斬新ではあるのだろうがあまり好きになれなかった

6/10

コラテラル Collateral  

名作ヒート(1995)と監督(マイケル・マン)と舞台(ロサンゼルス)が同じせいか雰囲気が似ている

主役トム・クルーズの外見もヒートのロバート・デ・ニーロに寄せてる風

野外ロケが多くリアルなはずだが妙に人がおらずガラガラで寂しい

脚本的にスリリングなところもかなり短く無理やり引き延ばした感じ

銃や車のアクションシーンも短く欲求不満

ジェイソン・ステイサムはなんだったんだ?

6/10

ソウ Saw

ミステリアスなムードは「セブン」
いかにもフィクションっぽい展開は「キューブ」「シックス・センス」などを思い出す
この手の作にありがちな笑えて来るほど完璧に仕込む犯人
脚本も後出しで「実はこうでした」と清々しいほど強引

だが役者たちは説得力のある熱演で演劇を見てるような迫力があった

 7/10

マシニスト The Machinist

一年も不眠な機械工役のクリスチャン・ベイルがガリッガリ (約29キロ減量したらしい)、だが澄んだ瞳に冴える演技 

話にリアリティはなく、展開が後出し上等の映画的手法の乱用という感じで煮え切らないが、隅々までおしゃれで、明治大正の文豪の文芸のように的確な表現でぐいぐい引き込まれるこれぞスリラー

謎の男アイバン役でテリー・サバラスはいまだ健在か、と思ったが当然別の人だった

7/10

ショーン・オブ・ザ・デッド Shaun of the Dead

作りはチープで、キャストに美男美女も出てこないが充実した力作

普通の日常の中で色々な小技をサクサク軽快に見せてくれる
前半が特に良かった

後半は予想外にシリアス、深刻だが既視感だらけの
ゾンビテンプレ展開 演技は皆いい感じだったけど

7/10
クエンティン・タランティーノが「1992年以降のトップ20に入る」と絶賛した

レイヤー・ケーキ Layer Cake

おしゃれでテンポがいい 青みがかったクールな画質

007以前のダニエル・クレイグ スーツ以外は同じ演技
、と思ったら途中からスーツ姿もありで、そのままジェームズ・ボンド

アメリカものに比べてこじんまりしているが、女っ気が極端に少なく、一本筋の通った緊張感がある

サントラでかかるポップ、ロックの断片がウェットで浮き気味

レイヤー・ケーキ=甘い汁を吸える(社会の)層・・・らしい

8/10

ヒトラー ~最期の12日間~ Der Untergang

ナインナインナイン!

良かった
最初の女優が軽そうでイヤな予感がしたが、外れてくれた

ヒトラー、ナチを絶対悪と決めてそこで終わりにせずに、深く掘り下げていて
なおかつエンタメとして楽しめる力作だった

「非ナチスの時代には生きていたくない」というナチスのえらい人の妻のセリフは「平家にあらずんば人にあらず」を思い出した
もう止まらない、戻れないという感じだろうが、それ以外の圧倒的大多数の者にはたまったものじゃない

9/10

トラウドゥル・ユンゲ本人は健康状態が悪くプレミアには参加できなかった。初演は大成功しカメラマンが病院へ行きユンゲにそれを伝えると、彼女は「私のライフワークは成し遂げられました。これで行くことができます。」
と語った。数時間後彼女は82歳で亡くなった。

原題のドイツ語は downfall 没落

ヒトラーは身長約170cm

ブルーノ・ガンツはスイスの病院でパーキンソン病の患者を研究してヒトラーの役に備えた

Mr.インクレディブル The Incredibles

ノスタルジア風味がこんなに豪華に 

生々しい人間ドラマ、社会劇とカートゥーン的な部分のかい離がかなりある 
核家族 家族愛パート 都市部で大暴れパート 敵キャラ 黒人アジア人キャラ 無理やり設定した感
現実的 非現実的 脚本のために都合よくいいとこ取り

映像、アニメーションは incredible

カシミール効果

8/10

2046

いきなり日本語、真田広之かと思ったらキムタク 

オシャレだが相変わらずキザったらしい 短調のベタッとした音楽がかかり狭苦しく湿っぽい
妙なSF要素が入るが、息抜きのつもりだろうか?
全体の作りのクオリティは高いので落ち着いて見られるけど

5/10

カンフーハッスル 功夫

「少林サッカー」から大幅にグレードアップ

チャウ・シンチーが自分の出番を大幅に抑えて、
美男美女ではなくても、生命力とタフさで魅力がある脇役を大いに活躍させて大成功

アクション、コメディは存分にハッスルしていて、ドラマ部もアジア作品にありがちなクサさ控えめでニヤリとさせられるウイットがあった

9/10

華氏911 Fahrenheit 9/11

監督・製作・脚本・出演:マイケル・ムーア

もろに縁起物、季節物で、今となっては何も言いようがないけれど
単純に、戦争で手足や息子を失った人たちを見るのは悲しかった

しかし、こんなにも製作方針がはっきりした映画なのに、ブッシュがそれほど極悪人に見えない
この作品が普通に公開され、カンヌで絶賛されても、結局は「馬の耳に念仏」「のれんに腕押し」な気がした
あれ位面の皮が厚くないと、やっぱりアメリカの大統領は務まらないのだろう

8/10

テロとの戦いの真相 The Power of Nightmares

ISISに比べると、タリバン、アルカイーダも既にイスラム界では過去のスターか

ネオコンというのも消えたのか、改めて言うほどもないほど主流になったのか…

真相といわれても「AのバックがB、BのバックがC、Cのバックが実はAでした」
的な、だからなんなの?というむなしさがある

7/10

911: In Plane Site

アメリカ同時多発テロ事件の陰謀論に基づくドキュメンタリー

挙げられる例には、なるほどと納得できるのもあり、こじつけ、言いがかり的で弱いかなと思えるものもあり

作り手の主張がはっきりしているので、真実はともかく一本筋が通っていて飽きずに見られる
下手に客観的にして煮え切らずに終わるより、主観のみで突っ切るのもありだなと

この件丸ごと陰謀だったとして、これだけのことができる組織というのは想像がつかない
政治でも企業でも軍隊でもマスコミでも、一人一人の個人はか弱い存在なわけで

8/10

13 Lakes

アイデア一発の環境ビデオ

タイトル通りアメリカの13の湖の映像

固定カメラで画面の上半分が陸その他、下半分が水
音楽もナレーションもなく、アンビエント音のみ
ただそれだけでアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存…

5/10

Tetris: From Russia with Love

Tetris: From Russia with Love (2004)

BBCのテトリスドキュメンタリー

誕生秘話よりもその後の権利問題中心
個人の著作権がなくまったく儲からなかった当時の共産主義ソ連のプログラマー
対して、なんとかカネにしようと蠢く日本を含む資本主義者たち

ゲーム自体のおもしろさは、宣伝で強引に売るけど中身はクソゲー、ということもなく確かだったので、
今となっては周辺事情はどうでもいい感じか

さらに今のIT系を見ると、逆にオープンソースフリーウェアの精神がかなり広まっているようで
歴史のうねりを感じる

7/10

誰も知らない

監督・製作・脚本:是枝裕和

柳楽優弥、北浦愛、木村飛影、清水萌々子(ネグレクトされてしまう子供達)
YOU(身勝手なママ)

親に見捨てられ、マンションの一室で生きる4人の子供達
学校にも行かせてもらえず、やがて電気も水道も止まり・・・

実際にあった事件が元だそうだが、映画だけに
全員カワイイ、キレイなのが揃っていて見やすかった

賞をとった柳楽君をはじめ、子供達は全員
テクニックではない、自然な演技をしている

しかし発音、発声がちょっと雑すぎる気がした
リアルなのかも知れないが…

9/10

下妻物語

これを観て、邦画を見直し、遅ればせながらフカキョンのファンになった

土屋アンナのヤンキー口調が低音でビシバシ小気味よく決まる
ギャグのはずの特攻服(紫 白いブーツ)も、彼女が着ると普通にかっこよくなってしまう
窮地に陥っても強そうでまったくかわいそうに見えない

女子二人に演じさせた(原作者・嶽本野ばらは男)昔ながらの男の友情

深田恭子ことフカキョンは三十路になっても映画、ドラマ、CM、雑誌、写真集…出まくりだ

色合いが独特 よい意味で非現実的な色彩

特に舞台が下妻である必然性は感じられず

英語版はKamikaze Girls

土屋アンナは訴訟起こされてたり、離婚したり、役そのままな感じだ

10/10

ハウルの動く城

宮崎駿、ジブリは作風が全く変わらない
一見しての超ハイクオリティ

キムタクの役が英語版ではバットマンの人だった

「千と千尋」でも感じたけど、宮崎氏には肥満嫌悪みたいのがあるのか?

「ナウシカ」からずっと、女性に対するメッセージ「俺の理想通りに振る舞えよ」という、説教臭さを強烈に感じる

濃厚かつストレートな19世紀的なものの影響 教科書的 宮崎&久石で最後にしてほしい
あまりに「少年少女文学全集」みたいで赤面する
、と考えつつも「日本を代表するアニメ作家は誰か?」と問われたらこの人になってしまう

7/10

原作でのハウルの名はHowell Jenkins

2004年の夏に宮崎駿はダイアナ・ウィン・ジョーンズに私的にこの映画を見せるためイギリスへ行った

ソフィーの街はフランスのコルマールをモデルにした

APPLESEED

いきなりアクションで実は・・・という007な導入

美しい背景とCGキャラが溶け合っていない、のが味か・・・
人物のアップでの動きがスロー

初代「トロン」と同様の発展途上の魅力

原作(士郎正宗)は1985年開始だったのか、つくば万博の頃、その後中断、作者が凍結を宣言と

映像、音 10 ストーリー、キャラ -4

続編が出た

6/10

スチームボーイ

[蒸汽男孩] Steamboy : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive

監督、脚本:大友克洋 

レトロ・インダストリアル・少年漫画・アクション

19世紀イギリスが舞台、というのを抜きにしてもかなり古臭い

古典的な絶滅した男の子像 お転婆お嬢様女の子も典型

アニメはクオリティ高い でも主人公レイ君一家は親子三代ただの大迷惑…

7/10

祝生日 Birthday Boy

10分もない超短編アニメ
韓国ものらしいが、漢字が出てくる
そこはかとないペーソス

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