1989

ドゥ・ザ・ライト・シング Do the Right Thing

ドゥ・ザ・ライト・シング Do the Right Thing

監督・製作・脚本・主演:スパイク・リー

黒人コミュニティでの人間模様

いわゆるストリートの熱さ、元気さが真空パックされている
いい意味で感化されたい「元気を頂戴いたしました」と感謝したい作品

この作品でのスパイク・リーはオッサンの様な、少年の様な、
不思議なたたずまい

テレビで見たとき、セリフでははっきり"Korean"と言っているところが字幕では「アジア系」になっていた…

⭐6/10

ドラッグストア・カウボーイ Drugstore Cowboy

マツキヨ・カウボーイ

ウイリアム・バロウズ(チョイ役)

タイトル通り、若いドラッグ中毒者たちの行動を描いたドラマ

50年代のジェームス・ディーンの不良ものを、70年代を舞台に、
80年代風に描いた感じ しっとりした日常的な画質がシブい

主演のマット・ディロンが渋くて「ドラッグってワルっぽくてかっこいい」
と勘違いしてしまいそうなところが怖い

女優たち(ケリー・リンチ、へザー・グレアム)も、今では「こんなカワイイ子達が
あんな男達とつるむかよ」で終わりだろう

5/10

タイトルには「陸サーファー」(死語か?)的なニュアンスがあるらしい

ボブとダイアンの役はボブ・ディランとパティ・スミスという案もあった

セックスと嘘とビデオテープ Sex, Lies, and Videotape

「sex, lies, and videotape」・・・この、タイトルとカンヌのパルム・ドールという後光効果だけでイッテしまう
内容はどうでもいい

ビデオテープという過去の遺物…だが音楽のmp3音源でも mixtape とかいったりするか

スティーヴン・ソダーバーグという名前はエルヴィス・コステロと同じくらい初めは「え?」と思った

5/10

この映画はベルリンの壁崩壊時にベルリンの最大規模の劇場で上映されていた。多くの東ドイツ人が西側スタイルのポルノを期待してこれを見に来た。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 Indiana Jones and the Last Crusade

シリーズ第三作

ラスト・ジハード?

ショーン・コネリーが父親役

スピルバーグは1,2世代前のB級映画のエッセンスを凝縮して
80年代の物量作戦で蘇らせた(らしい)

こういう、いかにも男の子向けのは絶滅したか

地球上に冒険の余地はもうなく、残りは宇宙か深海か

7/10

2000匹のネズミが映画のために特別に飼育された

いまを生きる Dead Poets Society

自殺しちゃったロビン・ウィリアムズ(キーティング先生)

保守的で堅苦しい男子校での、型破りな男性教師と生徒たちのふれあい
アメリカ版「金八先生」
あるいは、これも日本の名作「二十四の瞳」などとも似た「いい話」

思春期の少年達の様々な心の葛藤は、時代、国を問わず共通なものだろうから、
こういうドラマは時を経ても古くならない

原題の「死せる詩人たちの会(DEAD POETS SOCIETY)」というのは、劇中に一応出てくるが
あまりピンと来なかった

7/10

ビルとテッドの大冒険 Bill & Ted's Excellent Adventure

キアヌ・リーヴス サークルk

明るく軽い 80年代のアメリカ

ナポレオン ビリー・ザ・キッド ソクラテス  ベートーベン  ジンギスカン リンカーン フロイト ジャンヌダルク

低予算のB級作かと思ったら、タイムスリップ先の映像がよく出来ていて感心 ロケーション、衣装、大道具、小道具・・・本格的だった

テイラー・スイフト似のブロンド美女 ウォーター・スライダー エアロビクス カセットテープ

4/10

ドライビング Miss デイジー Driving Miss Daisy

音楽:ハンス・ジマー

ジェシカ・タンディ(ミス・デイジー)
モーガン・フリーマン(運転手ホーク)
ダン・エイクロイド(デイジーの息子)

最初は反目しあっていてやがてわかりあう、
という典型的な、普通にいい話

主演の二人は、はまり過ぎ、似合い過ぎで本当にリアルだった

8/10

ソサエティー Society

80年代青春ドラマ+グチョドロホラー
 
明るく軽かった頃のアメリカだけに 
意外性もあって不気味さが強調される

全体的にB級でテレビドラマぽく
いろいろ中途半端で盛り上がらなかった

6/10

パニッシャー The Punisher 

Punishment | Dolph Lundgren | The PUNISHER [1989] - YouTube

ルックスは完ぺきなドルフ・ラングレンの、80年代テンプレそのままアクション
 
ムードもなくただ照明不足な暗い映像 

主役は、元々はアメコミのスパイダーマンに出てくるキャラの一人だったらしい
ハマれば魅力的な一匹狼だが、これはキャラ造形が足りず感情移入しづらい

敵が和風、勘違いニッポンのイタい描写が気恥ずかしい

4/10

The Lunch Date


「だから何なんだ?」と言いたくなる短編
評価の基準がさっぱりわからない

5/10

狼/男たちの挽歌・最終章 喋地雙雄

監督、脚本:ジョン・ウー

これは楽しい

銃、車、モーターボートなどのアクションのネタが豊富で
テンポが良くセンスもいい

ドラマも程よくセンチメンタルでキャラが活きてうまく出来ている

チョウ・ユンファが渋く着こなすスーツのゆったり具合が
80’sしている ハーモニカまで吹いてしまう

顔のどアップ多用の演出が見ていてちょっと照れ臭くなる

8/10

悲情城市

監督:侯孝賢

1945年 終戦の玉音放送から始まる
「赤とんぼ」

ザ・好青年のトニー・レオン

まるっきり傍観者の、冷たく遠いカメラ 

野外の風景(台湾)は美しい
室内、特に夜のはいかにもセットで、コントっぽかったが温かみがあった
洒落乙ノスタルジー

ストーリー展開で観客を楽しませる気は全くないらしい 退屈すぎる
「非情」も実感できず

3/10

ナカムライクヨさんという日本人らしき方が出演

トニー・レオンの役がろうあ者になったのは、トニーが中国語も台湾語も話せなかったから

黒い雨

Black Rain (1989) - YouTube

原作:井伏鱒二

原爆投下後の広島に降り注いだという「黒い雨」

その前後の様子が一人の女性(田中好子)を中心に、
無味乾燥気味に思われるほど淡々と描かれる

武満徹のらしさ溢れる音楽を伴った
水墨画のようにしんみりとした世界

ある種の諦観を持ちつつ、静かに原爆の悲惨さを訴えている

同じ年(1989年)にアメリカ製作の「ブラック・レイン」
という映画が公開されている。遺作になった松田優作や、高倉健が
出演したメジャーな大作だったが、内容は全く関係がない

5/10

鉄男 TETSUO

監督、脚本、撮影、編集、美術:塚本晋也

yamero!の元祖か

モノクロ、疑似レトロな画質が功を奏した

リアルな特撮の技が豊富で、今のデジタルでいじったものよりよっぽど力がある
スピード感のあるノイズ、インダストリアルなサントラと相性も良くパワー倍増

8/10

ライディング・ビーン Riding Bean

原作:園田健一

OVA 

基本的にアメリカン 銃と車の描写が緻密でこだわりを感じさせる

現在の基準では規制されそうなキツイ描写も

話は、45分なのでこじんまりしているが中々おもしろい

7/10




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