1988

映画

カクテル Cocktail

トム・クルーズ(バーテン弟子)
ブライアン・ブラウン(バーテン師匠)

「トム・クルーズ主演」という事以外は何の売りもなさそうな、軽くて薄い青春ドラマ
とりあえずタイトル通りにバーテンを演じて、派手に「カクテル」を作ったりしていた

おそらくまだ新人だった頃の、若くてツルッとしたトムがとても可愛くて、
大声を上げたりすると、わりと甲高くて、裏返り気味になったりするのもまた、可愛かった

ニューヨークが舞台で、ここでもまた、テロ以前のあのビルの雄姿が大都会の象徴として
写されており、それは少しせつなかった

6/10

レインマン Rain Man

音楽:ハンス・ジマー

よかった
名優ダスティン・ホフマンが難しい役柄を職人芸の名演技で魅せてくれる
トム・クルーズもいい

エンディングも、あまり能天気なハッピーエンドではなく
長い雨の後の晴れ間のような、ほんのりとした感動があった

テーマとなる「自閉症」というのは、当たり前だがきわめて人間的な病気だ
家庭や社会の側に受け入れる余裕があれば、ひょっとすると
ものすごい可能性を発揮するかもしれない(この映画では少し発揮していた)

余裕がなければ本人、家族共々大変だ
だがやはり、余裕があるほうが「民度が高い」とは言えそうだ

カンタス航空は事故を起こしているらしい

同タイトルの漫画がある

7/10

ゼイリブ They Live

they live をなぜ繋げて表記したのか?

いかにも80年代アメリカン 地味だがハードボイルド的ないい緊張感 
スローだがじっくり着実に展開するストーリー

主役の人がやけにガッシリ、と思ったらレスラー、にしては演技がうまい

魅力的なテーマが竜頭蛇尾に終わった感じ
「陰謀論」などと同じく、気づいてしまっても
どうすることもできないという絶望的な煮え切らなさは
映画も現実も変わらない、気が

6/10

ダイ・ハード Die Hard

余りの面白さに「神業か!」とまで思った

ビルという豪勢だが閉ざされた舞台、
伏線が実にうまく効いて飽きさせない脚本、
いかにも当時のアメリカらしい、ド派手なバイオレンス
主役、悪役、脇役・・皆はまり役の好演、熱演
・・・など全ての要素が余すことなく生きた、
このジャンルの最高傑作のひとつであると思う

続編がテレビも含めたくさんある

10/10

テロリストのリーダーを演じたアラン・リックマンが亡くなられた

臨場感を増すために特に大音響の空薬きょうの銃を耳の近くで撃ったブルース・ウィリスは難聴になった

ブルース・ウィリスとアラン・リックマンが出会うシーンはリハーサルなしで撮影された

ナカトミ・タワーは当時建設中だった20世紀フォックスの本部ビル

ティン・トイ Tin Toy

「トイ・ストーリー」の前編らしきCGアニメ
まだ発展途上らしく、かわいらしいけどそっけない
何の情緒もないおもちゃの音も聞いててシンドイ Tin Toy

6/10

霧の中の風景 Topio stin omichli

監督・脚本:テオ・アンゲロプロス

「一人よがり」とけなされたり
「媚びていない」とほめられたりする、芸風、作風

まったりしていて溢るる詩情、昔の綺麗な風景画を見るような

パッと見のインパクトを全く志向していないので、全然古くならない
あるいは単純に眠たくなるか

海中からヘリで吊り上げられる巨大な手の石像や
荒涼とした風景にヌッと現われる巨大な機械など
内容と直接関係はないが印象に残るシーンが幾つかあった

殺人に関する短いフィルム Krótki film o zabijaniu

監督、脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ
ミロスラフ・バカ(人殺しをしてしまう青年)

直球なタイトル、吊るされている猫の死体で幕を開ける
暗く、重く、救いがない作

当時の東欧、ポーランドの、重厚でくすんだ街並み、
閉塞感漂うどんよりとした社会状況などが垣間見れる
他人事として鑑賞するとロマンチック

暗い気持ちで落ち込んでいる時は、いったんそれに同調させるつもりで、
こんな映画を見るのもいい、かもしれない

異人たちとの夏

The Discarnates (1988) : Nobuhiko Obayashi : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive

ノスタルジック東京ミステリアスファンタジー

主演の風間杜夫のクセのなさが、いかにも脚本な、気が利きすぎな照れくさいムードを中和してちょうどいい感じ

全体的にしみじみとした情感のなかで、名取裕子のパートが当時のバブル的刺激、だがこれも今ではノスタルジーか

なぜか高橋幸宏がカメオ出演

7/10

火垂るの墓

「節子、それ○○や」の由来はこれだったのか
火垂る=ほたるは変換できず

ジブリだったのは意外だ

7/10
劇場公開時は「となりのトトロ」と同時上映

魔界都市 〈新宿〉

Demon City Shinjuku (1988) - English Subbed - YouTube

学ランにサイクリング車に剣道という主人公、悲壮感のあるヒロインが昭和らしい

キャラやモンスターはかっこいいが
サイキックパワーはなんでもありすぎて感慨がない
苦悩もバトルもすべてお約束
特に新宿らしさもない

音楽が時代を感じさせる、しかもなんとなく的外れで軽い

6/10 

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

単純なロボットアニメにしたくなかったのかもしれないが、妙に理屈っぽい

欧米風パッケージで中身は納豆、そんな感じの湿っぽさも強い

色々並列された話があちこちに飛ぶが構成感があまりなく盛り上がらない

音楽(三枝成章)はクラシックで高級感があるが、まったりしてしまう 戦闘シーンなどはロック、テクノ的な熱さが欲しかった

⭐6/10

音楽

ストレイト・アウタ・コンプトン Straight Outta Compton

この系統もはやりに流行った

ファック・ザ・ポリス」とか「ギャングスタ・ギャングスタ」などタイトルからしてニヤニヤさせられる

ゲームのGTAにこれのメンバー一人そっくりのキャラがいたりして

アメリカもすっかり暗く殺伐としてきてこういう熱さイキの良さは消え去ったか

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