1985

ランボー/怒りの脱出 Rambo: First Blood Part II
コマンドー Commando
女と男の名誉 Prizzi's Honor
メガゾーン23
クワイエット・アースThe Quiet Earth
銀河鉄道の夜

ランボー/怒りの脱出 Rambo: First Blood Part II

クリクリお目目の彫りが深いハンサムな若い頃のスタローンがかわいい

続編以降のタガが外れた銃撃、爆破、ステロイド全開のムキムキボディに比べると、
フィクションながらも現実的でおとなしめ

映画全体の雰囲気もまだ遠慮がちで地味

ベトナム帰還兵の気持ちを代弁しつつエンタメとして成功させるといういいビジネス

「ランボー者」という映画があり、
「コマンドー」に「コマンドー者」というのもあった。

山中に潜む戦闘スキルがある一匹狼の男・・というと森村誠一の「野生の証明」を思い出す
アクションが中心ではないが、自衛隊の特殊部隊の出身者が主人公だった

⭐7/10

コマンドー Commando

若いシュワちゃんがムキムキでツヤツヤ
武器や装備がフェティッシュなまでに似合う

クライマックスのバトルもすごいが、そこに至るまでも
色々充実している
特に、当時登場し始めだったショッピングモールでのアクションは
かなりインパクトがあった

全体的にそうだが、特に音楽がザ・80s

女性が完全に使われサブキャラ、これは今の世相では難しそう

アリッサ・ミラノはこの娘役がピーク、といったら失礼か

⭐8/10

地獄のコマンド Invasion U.S.A.

アクションはのっそりして地味だが表情だけはシブく決めたチャック・ノリス

戦車、ジープ、ヘリ、装甲車に戦闘員大量動員でのリアルな市街地戦は爽快

暴動などで荒れている現在のアメリカの世相と重なる部分があったかも

⭐6/10

バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future

三部作の内この一作目しかまだ見てない…

「未来へ戻る」という惹かれるタイトルから、タイム・スリップという古典的アイデアの練り方から、いろいろ全て楽しい名作

明るく陽気な、皆の憧れだった頃の健康的なアメリカ

トランプ大統領を予言している…のは2作目らしい

⭐10/10

L.A.大捜査線/狼たちの街 To Live and Die in L.A.

To Live and Die in L.A. (1985)

To Live and Die in L.A. (1985) - YouTube

To Live and Die in L A 1985 1080p (Full Movie) - YouTube

ドラマはつまらない

アクションも特にすごくない

主役のコンビも特に引き付けられるものもない

悪役のウィレム・デフォーだけが魅力ありすぎで主役を喰っていた

音楽が強烈に’80年代

GTA Vを強く思い出させる街並み モデルになっているだけに当然か 

⭐6/10

劇中で使われた偽札の出来があまりにも良かったため、いくつかは実社会に流通した。

クレジットカード偽造者:「なぜ俺を追うんだ?」
ジョン・ヴコヴィッチ:「なぜ逃げるんだ?」
クレジットカード偽造者:「お前が追ってくるからだよ!」

カイロの紫のバラ The Purple Rose of Cairo

監督・脚本:ウディ・アレン

大恐慌時代のアメリカ
映画に慰みを求めていた主婦セシリア(ミア・ファロー)の
お気に入りの作品は「カイロの紫のバラ」

そのキャラクター(ジェフ・ダニエルズ)がスクリーンから飛び出してきて、
二人は恋に落ち・・・
という、派手さはないが心温まる小品

アイデア一発モノという感じだけど
それを二転三転させて、ここまで膨らませたのは、さすがだと感心した

ミア・ファローは、1945年生まれらしいので、撮影時でも30代後半のはずなのに
やたらと若く、瑞々しい

⭐6/10

未来世紀ブラジル Brazil

ロバート・デ・ニーロがかっこいいチョイ役

ギャグだかマジだかわからない雰囲気 ずっと落ち着かずなんとなくバタバタしている

鎧兜、薙刀の武士・・・当時の日本経済という白人にとっての脅威
ブラジルという特殊性 息苦しい管理社会 自然回帰願望 などなど色々と象徴しているらしい

ところどころに壮大な絵の見所はあった

⭐7/10

暴走機関車 Runaway Train

原案:黒澤明

風景は雪景色でひたすら寒いがキャラ(ジョン・ヴォイト、エリック・ロバーツ、レベッカ・デモーネイ)は熱い 顔も赤い

インダストリアルな魅力の機関車は迫力があったが、通行人などいない広々としたアラスカの山間を走行なので「世界の車窓から」風で気持ちがよく、それほど暴走でもなかった

とってつけたようなラスボスバトルでドラマはあまりスリルがなかったが、それまで80年代むきだしだったサントラが最後突然荘厳なレクイエム風に変わり、悲壮美にやられた

⭐7/10

女と男の名誉 Prizzi's Honor

恋に落ちる中年二人(ジャック・ニコルソン&キャスリーン・ターナー)

丁寧に作られたドラマだがどうにも地味過ぎた

カップルの相性はいいが、役(二人とも殺し屋の設定)には合っておらず緊張感がなく、コメディ要素も申し訳程度で笑えず、恋愛ドラマとしても泣けない

主役ふたりのよほどのファンでもないと眠くなる

⭐5/10

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ Mishima: A Life in Four Chapters

製作総指揮:フランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカス

カルト的な魅力を期待したがガッカリな内容
映像は普通で、音楽はチープでやかましい

緒形拳は作家的な繊細さが皆無で、三島由紀夫役は大分無理があった

沢田研二、永島敏行、坂東八十助らのエピソードも
ショボいセットでコントっぽい

最後の決行だけは拳さんの男臭さが逆に活きた気がするが
史実はどうだったのだろう…?

マスコミ「今一番なりたい人は?」
三島「エルビス・プレスリー」
↑これも史実か?

⭐5/10

眺めのいい部屋 A Room with a View

イギリスの、あるお嬢さんの結婚問題に関して、ステイタスか純愛か?
みたいなものを描いたドラマ

だが、微妙なところはさすがによくわからない
この原作者E. M. Forsterの作品では他に
「インドへの道」などがあるが、こちらも一人の女性を中心にした物語だった

はなから斬新さなどは狙っていない作風なので、時代のトレンドが変わっても古くならない
おいしい午後の紅茶のような、英国情緒溢るる作品

牧師さんがヘビースモーカー・・・

同名のホテルがあるらしい

⭐6/10

電脳ネットワーク23/マックス・ヘッドルーム Max Headroom

なんだこの邦題は・・・と思ったが、確かに電脳でネットワークだった

丸ごと80年代 心地よい暗さの、サイバーパンクの好サンプル

マックス・ヘッドルームはほんの少ししか出てこない

顔のどアップ多用の演出

⭐7/10

炎628 Idi i smotri

Come and See | WAR FILM | FULL MOVIE - YouTube

Come and See - 4k Full Movie - YouTube

明るく軽かった80年代のど真ん中にこんな映画が公開されていたとは知らなかった
当時はソヴィエト連邦だったロシア製

きつい、汚い、危険な3K映画だが
広々とした草原や鬱蒼とした森など、風景はきれい

素直なカイ・シデン あるいはブロンドの錦織圭風の少年
を含む主人公の顔アップ多用、ストレートな悲壮感がロシアらしい重さ、力強さ

作りはチープだがエネルギーは同系統のハリウッド物の10倍は感じられた

⭐9/10

撮影には実弾が使われた

大部分がステディカムで撮影された

クワイエット・アース The Quiet Earth

ニュージーランド製

朝起きたら自分以外誰もいない、という魅力的なテーマを
あまり活かせてなかった

誰もいない街、というのは今では簡単にデジタルでできそうだが
これはリアルで中々頑張っていた

SFものにありがちな竜頭蛇尾な展開

⭐6/10

The Mechanical Universe... and Beyond

約30分のが52回 見終えるのに3か月ほどかかったが勉強になった

教科書以前の「なぜ世界はこうなっているのか?」
という問い、疑問に挑む姿勢や熱意がすごい

またそれを理解し、過去に例がなくても納得できれば潔く受け入れてきた人々もすごい

白人西洋文明の最良、究極のひとつか

華麗なる戦国絵巻

一文字家のせがれ3兄弟の着物の色が見事に3色

いろいろなメタファー? 象徴主義 例え

仲代達矢(一文字秀虎)のゴツいメイク・・・で矢を放つ場面のかっこよさ

⭐10/10

撮影時、黒澤明は76歳で、目がほとんど見えなくなっていた

富士山の斜面に城を建造

タンポポ

TAMPOPO | Full COOKING COMEDY Movie | English Subtitles - YouTube

Watch RAMEN WESTERN Movie TAMPOPO in HD | Full Movie - YouTube

監督、脚本:伊丹十三

照れ臭いほど王道なラーメン屋繁盛記の本編(山崎努、宮本信子)だけだと短すぎるのか、
つなぎのエピソードが入れまくってある
一応食には関係あるが、相互に絡み合うわけでもなくそれっきり

露悪趣味的なエロ要素…はこの監督らしい

芳醇な昭和テイスト、ペダンチックな蘊蓄垂れ流しもバブリーで甘酸っぱい

⭐7/10

台風クラブ

邦画の悪いところ集大成 

暗く、侘しい映像 自分が地縛霊の覗き魔になって見せられている気分

誰にもスポットを当てず、ただ並列して投げっぱなしの群像劇 

中途半端なエロ、というよりいやらしさ

下品なだけの露悪趣味な行動、なんの構成感もないストーリー

ただのイケメン、ただの山口百恵のダンナと思われた三浦友和が普通に演技ができるということがわかった事だけが救いだった

⭐2/10

天使のたまご

監督、脚本:押井守
原案:天野喜孝
声の出演:根津甚八

想像力豊かでユニーク
平成や令和では出せない昭和の暗さ、重さが心地よい
ずっと一本調子で退屈するが、ダウナー系としては良く効く

⭐6/10

戦国魔神ゴーショーグン Goshogun IN 時の異邦人(エトランゼ)

Goshogun: The Time Étranger (English Subtitled) | Time Stranger (1985) | Sengoku Majin Goushougun - YouTube

ゴーショーグンは出てこない

幻想的でミステリアスだが、暗くとりとめのない話のひどい脚本

アニメも普通  「あきらめない、負けない」などのクサい要素も、いきあたりばったりで突然宣言するため説得力ゼロ

ブロンド美女を苦難に会わせたいのはよくわかった

⭐2/10

メガゾーン23

1980年代の東京が舞台のOVA
 
明るくカラフルでサスペンスもあり世界観も壮大でいいが、SFにロボットに恋愛に青春に芸能にと風呂敷を広げ過ぎて破綻した感  無駄にエロかったりもして

キャラの女の子が言う「ただ今が一番いい時代だって気がするだけ」というセリフはその後の日本を考えると深い
 
⭐6/10

吸血鬼ハンターD

昭和らしい重さ、悲壮感 
絵柄も古い
しかしヒロインのスカートは超ミニ

音楽が小室哲哉
なんとなく的外れな脱力感
ラストのテーマ曲も強烈にレトロなTM NETWORK

それっぽい雰囲気だけで話もつまらない
テンプレ寄せ集め引き伸ばしでっち上げ作

⭐6/10

12090年の設定

銀河鉄道の夜

Night on the Galactic Railroad (With subtitles) (1080p) - YouTube

原作📕:宮沢賢治

音楽🎵:細野晴臣

「文部省特選」だが、し過ぎなくらい淡々とした静かな瞑想的作風

銀河といっても、ジョバンニやカンパネルラ、エスペラント語などのアルファベット多用で、結局はヨーロッパへの憧れ

それに、当時最新だったと思われる鉄道🚂でどこか遠い世界へ、という願望

アニメとしても幻想的なところの表現があっさりし過ぎで印象に残らず、キャラがなぜか無表情で見開いちゃった瞳👀ばかりの猫🐈で、話もとりとめがなく、眠くなった😪

⭐6/10

 

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