1950

サンセット大通り Sunset Blvd.


Sunset Boulevard とひとくくりで固有名詞じゃないの?という疑問 
じゃなかったら「日没大通り」にするとか

ビジネス一辺倒になり過ぎた感のある現在のショービジネス界からすると
逆に、ここまで自分に浸れる人の方が、かえって誠実で魅力的なのではないかと
思えてくる

’50年の段階で既に、業界の自己相対化みたいな話が作られている
というのは凄いと思った

"sunrise boulevard"を検索してみたらやはりそれなりにある

10/10

「変だね、人は死ぬとみんなからこんなにも優しくしてもらえるんだ。」

グロリア・スワンソンの女優キャリアはこの映画では再活性化しなかった。依頼のある役はノーマ・デズモンドの劣化版ばかりで失望した彼女は、いくつかの散発的な出演を除いて完全に引退した。

イヴの総て All About Eve


オシャレなセレブの世界 豪華で乾いた愛憎劇 ぶりっ子と見せかけて実はあざとい
1950年代はアメリカの白い頂点だった

この頃すでにウに濁点でvを表していた 一方「すべて」が難しい読みだ

マリリン・モンローとベティ・デイヴィスはマドンナの「ヴォーグ」の歌詞に出てた

All About Steve という映画がある(邦題「ウルトラ I LOVE YOU!」主演:サンドラ・ブロック)
「イヴのすべて」という韓国ドラマもある

6/10

羅生門

ある事件(レイプ、殺人)について、関係者が皆、微妙に違った証言をした
果たして真相は・・・「藪の中

芥川龍之介の原作による、黒澤明の出世作だが、現在ではこのような事件も
科学捜査、DNA鑑定などで、あっけなく解決してしまう…のかな?

多襄丸を演じる三船敏郎を始めとして、登場人物が全員「ただ今演技中です。」
といった感じで熱い
この映画の製作当時はビデオの登場など夢にも思わず、劇場で一度見ただけで印象に
残るようにするためには、このような濃い演技が必要だったのだろうなあ、と思った

白塗り顔で男声の巫女(本間文子)が下手な現代ホラーよりもよっぽど怖かった

8/10

Gerald McBoing-Boing


声がサウンド・エフェクトな男の子、という謎な設定
新聞の風刺漫画のような絵柄

「禍を転じて福と為す」的な「ダンボ」的な、
本人の個性を生かす方針に共感

2/10

バルトーク:弦楽四重奏曲 Bartók: Quartets


ジュリアード弦楽四重奏団

ゆっくりとしたところはホラーやサスペンスのサントラで、動きのある所はバンドで演奏すればメタルになる、と思う

後の番になるほど、音色や奏法での凝り方が多くなってくる ドレミでの複雑さは飽和状態らしい

横の流れはともかく、縦の響き、和声にはあまり気を配っていないらしい

音程を間違えたり、適当に弾いてもバレなそうで、
この種の作品の評価はもうわからない

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