1978

ハロウィン Halloween
天国の日々 Days of Heaven

ハロウィン Halloween

派手な映像ギミックや個性的な役者なしに冴える演出
だが基本テーマはヒッチコックなどと同じく陰険陰湿

高級ではないが緑豊かで広々とした住宅街 バカでかいアメ車

ミニマルだが効果的な音楽がいい

先回りしてシコシコ準備し、
いざという時には逃げるまで待っていてくれる殺人鬼

ハロウィンはあまり関係なかったような

サム・ルーミス医師のパートはなくてもよかったような

⭐7/10

天国の日々 Days of Heaven

人と風景が自然に溶け合う 確かに天国のような環境
カットが小刻みに変わり、ナレーションがたまに入るドキュメンタリー風

美しすぎる映像カタログに眠気覚ましの人間ドラマを差し込んでみました、という感じ

ウィレム・デフォーが若くて独特の個性がまだなく普通の人っぽい

聖書の申命記の
11:21そうすれば、主が先祖たちに与えようと誓われた地に、あなたがたの住む日数およびあなたがたの子供たちの住む日数は、天が地をおおう日数のように多いであろう。
がタイトルの由来らしい

7/10

カナダのアルバータ州で撮影

夜明けと夕暮れの時にだけ撮影した

クリスチャン・ベイルのお気に入りの映画

ミッドナイト・エクスプレス Midnight Express

監督:アラン・パーカー
音楽:ジョルジオ・モロダー
マックス - ジョン・ハート

かっこいいタイトルとは正反対の、血と汗と涙がいっぱいで暗く、汚く、重い作品

もう亡くなられたらしいが、主演の人が少しブラッド・ピットに似ている

今ではテロリストでさえも、もう少し公平に描かれるだろうが、
この作品でのトルコは完全に悪者扱い。一方的な偏見、偏向

主人公も、自分のことは棚に上げて
「この国はブタ(のような奴)ばかりなのにブタを食わない」
なんて、うまい事言ったりする

中東らしい猥雑さ、騒々しさと、その風景から完全に浮いているシンセ多用のサントラ
の対比が新鮮だった
だが1978年の作だというのにモノラルだった・・・

7/10

ディア・ハンター The Deer Hunter

「親愛なるハンター」かと

アメリカ映画だから当然だが、一方的な感傷、被害妄想的

7/10

この映画に影響されてロシアン・ルーレットをした者約28名の死が報告されている

ベルリン・フェスティバルで上映された時、作中でのベトナムの人々の描写に抗議してソヴィエトの代表団が退席した。続いてキューバ、東ドイツ、ブルガリア、ポーランド、チェコスロバキアの人々に審査員の二人も同調して退席した。

ゾンビ Dawn of the Dead

Dawn of the Dead (1978) - FULL MOVIE - Complete Cut Blu-ray 1080p - YouTube

Dawn of the Dead 4K - YouTube

ねずみ色の顔してのっそり歩くゾンビさん達相手にやりたい放題
ショッピングモール狼藉

主演キャストはシリアスだが、緊張感なく間延びした話に
コミカルな音楽などどう見てもコント

これをクールに発展させたのがマイケル・ジャクソンの
スリラーか

テレビがPanasonic

6/10

特殊メイクのトム・サヴィーニはベトナム戦争の従軍カメラマンだったので、
血みどろのどぎつい場面の再現には実際に見た経験を活かした

The Scenic Route

意識高い系ドラマ

日本語情報が見つからない

登場人物の心の声がナレーションで被る文学的手法多用

色や美術に多少凝っている

演技は皆安定感があってよかった

女優のチリチリボサボサの髪形に強烈に時代を感じたが
また流行る日が来るのだろうか

⭐6/10

ウォーターシップダウンのうさぎたち Watership Down

うさぎさん達だが「かわいい」方面には行かずシリアス
ヤクザの抗争、部族争い的な緊張感のあるアドベンチャー
流血沙汰、哲学的要素もあるイギリスらしい暗さの擬人化ドラマ

カメラのパン、ズームなどが実写のようになめらかでダイナミック
背景もデジタルでは出せない温かさ、陰影があり渋い

音楽、音、演奏も良く、
特に前半の木管楽器の表現力が素晴らしい

⭐8/10

ウォーターシップダウンはニューベリーの南にある実在の場所

木靴の樹 L'albero degli zoccoli

子供に「木靴」を作ってやるために、彼は切ってはならない「樹」を・・・
農民達の過酷な生活を淡々と描写したドラマ
しっとりとした画面が美しい

実際の農民達を役者として起用したらしいので、
当たり前だが非常にリアルだった

そのエピソードのひとつとして挿入されていたシーンで
屠殺される豚の、もの凄い悲鳴が忘れられない

あと、まるで大根でも切るように、サクッ!とガチョウか何かの首を
鎌で切り落としていたシーンも・・・
そして、その首を子供が平気で拾い上げていた 強い

ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」のベルガモ地方が舞台

⭐8/10

アル・パチーノのお気に入りの映画

Les mains négatives

監督:マルグリット・デュラス

パリの映像に女性のナレーション 物悲しい音楽

街並みは美しいが画質は悪い しかし悪いがゆえに味がある
今のデジタル映像にブラーのエフェクトでは出せないしっとりした潤い

⭐8/10

サード

脚本:寺山修司

永島敏行(故意ではない殺人をしてしまい少年院に送られる高校生)
森下愛子(その原因となる援助交際をする女子高生)

主演の高校生を演じる永島敏行が男臭くてカッコいいが、今のイケメンなどとは
明らかにベクトルが違う 野球をやっていて野性味があり、落ち着いた口調がセクシー

その同級生の女友達を演じる森下愛子は、
今の同年齢のこの種の女の子達と比べるとかなり地味に見えて時代の変化を感じた

昔の邦画の特色だった、少し暗めの雰囲気が懐かしい
雨が降っていない梅雨時のようなしっとり感

⭐9/10

チリンの鈴

チリンの鈴/Chirin's Bell (1978) - YouTube

原作がやなせたかしでサンリオ制作ならば当然カワイイ、と思わせて地獄のように暗い

「あしたのジョー」や「巨人の星」を思い出させる超ヘヴィなド根性アニメ

 いずみたくの悲愴感たっぷりの音楽がさらにダメ押し

⭐6/10

I Will Survive


哀愁漂う曲調+ノリのいいリズム+私負けない!という歌詞・・・昭和歌謡のテンプレのひとつの元ネタか

コメント