1977

映画

恐怖の報酬 Sorcerer

遠すぎた橋 A Bridge Too Far

3時間の大作

兵器銃器人員大量に登場 実寸大タミヤ模型の動くジオラマ 群衆エキストラもかなりの数
CGではないリアルな戦闘場面に大満足
デジタルでいじられていない自然な画質もいい

長編のせいか、ドラマはとっ散らかり気味
ショーン・コネリー、ロバートレッドフォード、その他大勢の大スタア達も場面に埋まって特に
目立たない

⭐7/10

未知との遭遇 Close Encounters of the Third Kind

監督、脚本:スティーヴン・スピルバーグ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー
 
古き良きアメリカらしく健康的で明るい第三種接近遭遇
 
エレクトリカルパレードのようなギンギラギンUFOとの、ジャズの掛け合いのようなコミュニケーションは、いくらなんでも楽天性が過ぎるだろうと唖然

登場する宇宙人のデザインにも呆然

その後では、あまりに雄大荘厳なお手本的音楽も逆にジョークのように響く

どちらかというとSFよりもディズニー的なファンタジー寄りだった 、気がした

⭐7/10

サタデー・ナイト・フィーバー Saturday Night Fever

サントラの魅力

ジョン・トラボルタの白いスーツ、ふんわりビシッとセットした髪型

♪アッ、ハッ、ハッ、ハッ、ステインアライ、ステインアライ♪

「ディスコ」は死語か

⭐5/10

アニー・ホール Annie Hall

(アニー・ホールの)衣装:ラルフ・ローレン

当時の「ニューヨーカー」な作品
今はキレイで安全な街になったかの街も、
この作品のころは凶悪犯罪が多発し、退廃が極まっていた

その退廃ゆえに生まれたやさしさ、がんばりようのない、あきらめきった温かさ、が良かった

「自分のような男がいるクラブのメンバーにはなりたくない」や
「メンタル・マスターベーション」などの、脱力的だが真実味のあるセリフ

だが・・・現在ではウディ・アレンみたいな男は「キモい」と言われて終わりだろう
とてもダイアン・キートンみたいな女性と付き合えるとは思えない
たとえ映画の中であっても・・・

「サイモンとガーファンクル」のポール・サイモンが一瞬出てくるが
ギラギラしたオーラを発していて才気を感じさせた

⭐7/10

ダイアン・キートン(アニー・ホール)の本名はダイアン・ホールであだ名がアニー

当時大流行したアニー・ホールの衣装はダイアン・キートン自身のもの

スター・ウォーズ Star Wars
スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇 Star Wars: Episode V - The Empire Strikes Back
スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 Star Wars: Episode VI - Return of the Jedi

結局、計何作あるのやら
おまけにレゴやらローグだか…

ダース・ベイダーやライトセイバー、白い兵士達の
プラスティックな心ときめくデザイン

一方、
「なんでこんなに科学が発達した世界で、古典的な
戦争だの、父と子の確執という心理学の初歩みたいな
事が起きるのだろう?とっくに乗り越えられているのではないか?」
という疑問

現代的で斬新な装いの下に隠された
古典的で伝統的なストーリー

ハン・ソロとレイア姫、最初仲悪く
最後には愛し合う、昔の青春ドラマの典型(女性教師と新任熱血男性教師)

日本的な精神論 黒澤の影響
「隠し砦の三悪人」「姿三四郎」

始めは「ルーク・スターキラーの冒険」というタイトルだったらしい。

⭐5/10

恐怖の報酬 Sorcerer

邦題が同じの過去作のリメイクらしい

危険物運搬トラックアドベンチャー、という筋は同じだが、今回は2台で二人づつ2チーム

ジャングルがメインの汗だく泥まみれの状況で、原題が「魔法使い」というのがわかりにくい😕

ひたすら男の世界 主役のロイ・シャイダーもシブい

実際の行動、本題に入るまでが長くじれったいが、どしゃぶりスコールの中でのリアルなスタントはデジタルでは出せない熱さ

6/10

ジュリア・幽霊と遊ぶ女 Full Circle

当時のイギリスのライフスタイルが暗めだが素敵でいい雰囲気

ピアノとアナログシンセという組み合わせのプログレ風サントラもミステリアスでいいムード

主演のショートヘアでキューピーちゃんのようにツルンとした
ミア・ファローをはじめとして、皆演技が説得力があってうまい

余計な恋愛ネタなどに脱線せずに一本筋の通った緊張感のあるドラマ
ホラー描写も上品で控えめ

⭐8/10

ローリング・サンダー Rolling Thunder

 かっこいいタイトルに地味~な内容

フック船長スタイルで復讐に燃えるベトナム帰還将校

70年代テイスト濃厚で暗いが、自然豊かで広々とした映像はいい

トミー・リー・ジョーンズが若い、がすでにシブい

⭐6/10

サランドラ The Hills Have Eyes

The Hills Have Eyes - Wes Craven (1977) [Full Movie HD] - YouTube

なんだこの邦題は? 

砂漠が舞台で広々として乾いている映像はいいが、

内容は、幸せな一家に賊が忍び寄って犯す、殺すというホラーの王道

最後の徐々に巻き返すバトルに多少スリルがあって救われた

リンゴ・スターか?みたいな人が出ていた 

⭐7/10

イレイザーヘッド Eraserhead

デイヴィッド・リンチの商業デビュー作

手作りグロ モノクロ

暗い映像 不気味な雰囲気、登場人物 かなりのインパクト
ストーリーはあってないようなもので「世界観」がすべて
趣味があえば天国 合わなければ・・・

「僕のヒーローアカデミア」という漫画にタイトル名のキャラがいるらしい

⭐1/10

ジャック・ナンスは撮影期間の約5年間同じ髪型にしていた

サスペリア Suspiria

色彩過剰イタリアンホラー

バレリーナには見えないスタイルのヒロインだが
昔の少女漫画のように大きな目をパチクリするこのジャンルにふさわしい演技
ではまっていた

残酷シーンは少しだけ あまりに即物的というかコントそのもので爆笑

セリフの5倍くらいの音量がありそうな音楽、音響がかなり喧しい
オルゴール+チンドン屋+中近東民族音楽+テクノ…みたいなスタイルは
1977年という時代を考えると斬新だった、かも

⭐6/10

Powers of Ten

ズームダウンとズームアップで成り立っている教育映画

「10のべき乗」という知的な設定で数値が増減し
宇宙から原子までマクロからミクロへ

なるほど、と思う反面、だから何なの?とも思える
映像そのものはすごい

⭐5/10

I, an Actress

女優のリハーサル風景を記録しただけ

丸っきりコントな熱血指導に、初期のアナログシンセのチープなテーマ曲が笑える
だが、アメリカ国立フィルム登録簿に残すほどの価値があるとは到底思えない
何なんだ?

⭐5/10

幸福の黄色いハンカチ

監督:山田洋次

同じ内容の歌詞で「幸せの黄色いリボン」という歌が70年代にあり、
それをハンカチに置き換えて映画化したものらしい

妻がまだ自分を待ってくれているなら、家の前に黄色いハンカチが干してあるはず、
という刑務所帰りの男(高倉健)と若いカップル(武田鉄矢、桃井かおり)の北海道夕張珍道中
「リボン」の方は、樫の木に100本も結んであるというラストだったが、こちらは・・・

健さんのカミソリの様な目、鋭い視線に驚いた
今ではこんな人は役者たちにはもちろん、ヤ○ザさんたちなどにもいないのではないか
それでいて例の「不器用」さもしっかり演出されていて、
もはや絶滅種になった古きよき日本男児を想って感動した

「それが九州男児のやる事か!!」by(健さん)

⭐7/10

HOUSE ハウス

せっかく若い女の子たちが集まって、肌も結構露出しているのに、
一応ホラーなせいか、映像が暗くてもったいない

デジタル以前のアナログ特殊効果が中々サイケデリックですごい
クライマックスもそれなりに盛り上がる

男は徹底して脇な一方、池上季実子、鰐淵晴子などは過剰に演出
この監督のこだわりが感じられた



⭐7/10

瞳の中の訪問者

監督:大林宜彦 原作:手塚治虫 脚本:ジェームス三木 

豪華スタッフによる洒落たタイトルの珍品

強引なメイクの宍戸錠のブラックジャックパートは、甘いささやき声のピノコや、あの岬の上の一軒家まで登場

片平なぎさ、志穂美悦子、峰岸徹のパートはあまりにもクサ過ぎるメロドラマ

⭐6/10

宇宙戦艦ヤマト

昭和らしい生真面目な雰囲気がいい

壮大な設定だが現場は少人数のまったり穏やかなドラマ

ずーっと宇宙空間で似たようなバトルで話にメリハリがなくもない

作画が安定しないのか、キャラの顔が変になっている場面もちらほら

名テーマソングを含む音楽の躍動感にアニメが負けている 

宮崎駿の登場を待たねばならなかった時期か

⭐7/10

音楽

Birdland

ビョンビョンいう最初期のシンセ キャッチーなリフの魅力

フュージョンというのも消えたなあ…

I Feel Love

無機質なシンセ・ベース+ セクシーな女性ボーカル
宇宙ステーションでフライドチキンを食べる、ような感じか

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