1925

ベンハー Ben-Hur: A Tale of the Christ

サイレントだが1959年のリメイクにも劣らない大作

基本モノクロだが色合いが変わり、たまにカラーになったりする

タイトルのキリスト様はお顔は拝見できず

クリスチャン・ベイル風のベン・ハー

海戦、馬車レースなど群衆シーンは動員した人員が張り切りすぎ
で「ケガ人が出てもいいや」的な大雑把な演出もあり、熱い

派手なコスチュームに妖しいメイクでフィクション性が協調され
て楽しい

⭐8/10

黄金狂時代 The Gold Rush

チャップリンの名作のひとつ 雪に埋もれた鉱山が舞台

今では定番過ぎて誰もやらないギャグの基本形がこの時点ですでにあった
天才的なリズム、スピード感

7/10

ロスト・ワールド The Lost World

ジュラシック・パークではないロスト・ワールド

サイレントなので進行はぎこちないが、特撮だけでなくドラマも充実している

プテラノドン ブロントサウルス アロサウルス トリケラトプス・・・恐竜界のスター勢ぞろい

ゴジラはもちろん、キングコングよりも早かった市街地大暴れ

シャーロック・ホームズでお馴染みのコナン・ドイル本人の名がキャストにあるが、
どこに出ていたかわからなかった

7/10

オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera

初代の怪人 コスプレ変なオジサン状態だが一応ホラー

元々は小説で映画、ミュージカルなど多数 すごい

この種の作品はモノクロはかえってアドバンテージになる 心地よい暗さ

日本の歌舞伎座にもいるのかな?

7/10

ストライキ Stachka

かなりの大作、大騒動
深刻そうな題材だが、サイレント映画なので、演技や演出がおおげさでコミカル

セリフ、効果音なしだと一気に遠距離になるが、人海戦術がそれを補っていて、かなりのスペクタクル
人も動物も皆生き生きとしている。聞け万国の労働者

モノクロで見るインダストリアル映像は異様にカッコイイ。黒光りする鋼が禍々しくたくましい

資本家と労働者、という陣営はあるがはっきりとした主役、主人公はいない

でっぷり太って葉巻をくわえた資本家・・・すでに固定したイメージがあった
逆に、そのイメージにとらわれ過ぎて現実をゆがめてきた歴史もありそう

木乃伊取りが木乃伊になる

グロ描写(動物、血)がわずかにある

ロシア発のエンタメがまた見聞きできる日は来るのだろうか

7/10

戦艦ポチョムキン Bronenosets Potemkin

実在の戦艦ポチョムキン
モノクロ サイレント 1925年の作品 日本だと大正時代、関東大震災の頃

俳優たちの演技が熱く濃い

⭐8/10

チャップリンのお気に入りの映画

撮影に使われたのは別の戦艦でポチョムキンは1922年に故障

ウクライナで撮影

雄呂血

Buntaro Futagawa [1925] - Orochi (The Serpent) - YouTube

おろち  
 
チャンバラ界の小泉孝太郎、坂東妻三郎  今でも通じるカッコ良さの悲劇の若侍
 
話は行き当たりばったりな感じだが、黒沢や小津作の様なカタさがなく人間らしく生き生き 
本来の日本人気質に近いと思う
 
アクションはバタバタしていてコントっぽい
だが全身を使った動きがかなりの運動量、カロリー消費を感じさせるリアリズム
 
7/10

Gus Visser and His Singing Duck


人間の声とピアノとバイオリンが大部分なので、「歌うアヒル」ならば
もっとガーガーがんばってほしかった

7/10

The Great Gatsby

英語のを頑張って読んでみた
6,7割しか理解できなかったが、かなりおもしろかった

自宅の大豪邸でしばしばド派手なパーティを催す謎の若き富裕セレブ、ギャツビー君
そんな彼の栄枯盛衰が一人の友人の視点から語られる

当時の風俗、都市、人間ドラマがバランス良く情緒豊かに描写されていて、
後半は事件?事故?でスリル、サスペンスも充実していて引き込まれた

そして、それらすべての舞台になりながらも冷淡、冷徹なアメリカの広大な大自然
人の世の儚さ、諸行無常

名作だ・・・

映画ではレオ様にロバート・レッドフォードに・・・なるほど

10/10

人間椅子

タイトルからは、男が四つん這いになって「女王様、背中にお座りください」みたいのを
想像したが、さすがにそこまでストレートではなくファンタジー寄りだった

妙に丁寧な言葉遣いの告白が変態性を強調していて楽しいが、もったいぶりすぎていて少しくどい
アイデア一発で枚数を稼ごうとしたのだと思うけど

最後がきれいにオチる

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