1945

失われた週末 The Lost Weekend

20年、ではなく週末…

重たい話だけどおしゃれ
当時の都市風俗見本市

長身の三船敏郎みたいな主演の人の演技がいい
焦燥感を煽る音楽(初のテルミン使用)もいい

主要なキャラも場所も少ないのに充実している
スリル、サスペンスも盛り込みつつ展開する人間ドラマ

⭐10/10

酒類業界から、500万ドル払うから映画を上映しないでくれ、という申し出があった

元のタイトルは"The Last Weekend"だった

主演の俳優は、この役に乗り気ではなかったが、彼ほどの甘いマスクのハンサムが演じないと誰も見ない話だからと説得され承諾した

逢びき Brief Encounter

Brief Encounter - David Lean (Legendado) - 1945 [HD] - YouTube

監督:デヴィッド・リーン

逢びきネルドリップ

不倫ロマンスものだが、主演カップルが高齢過ぎる
女は美人だが堅そうで、男は冷酷なゲシュタポみたいで
ふたりともこのジャンルには似合ってなかった

ヒロインの心の声がナレーションでずっとかぶさる
鬱陶しい手法 その間瞬きもせずじっと固まってるわざとらしさ

ベタベタにロマンチックな音楽(ラフマニノフ)もうっとうしい
さすがに古すぎたか(1938年の設定)

⭐5/10 

恐怖のまわり道 Detour

Psychological Film Noir I Detour (1945) I Retrospective - YouTube

フィルム・ノワールらしい心地よい暗さや、主人公が疲れ憔悴した男というのは珍しくていいが、展開やセリフが、フィクションとはいえあまりにも作り物くさい

古き良きアメリカらしいおしゃれな風景も、説明のための心の声がかぶさってしゃべりっぱなしで興をそがれる

邦題の「恐怖」はあまり感じられずむしろ悲しいが、ウイットを効かせようとした強引な物語のつくりが鼻について白け気味

⭐6/10

The Battle of San Pietro

「人が死んでんねんで!」の実戦映像なのに、見せ方が凝っている
音楽、ナレーション、カメラ、音(銃声、爆音)など商業大作映画と変わらない迫力
これが大国アメリカの余裕か
戦争反対!

San Pietro という名前はさすがにたくさんある

⭐10/10

The House I Live In

若い頃のフランク・シナトラがシャープな顔立ちのイケメン、これは確かに大スタアだ

マイクもないのに口をパクパク・・・MTV的スタイルがすでにあった

今だと「ケッ!きれい事抜かしやがって!」と鼻で笑われそうなお説教

1945年、パールハーバー、ジャップ、戦艦榛名・・・など時代を感じる

同タイトルのドキュメンタリー映画(2012)がある

⭐4/10

作詞家は別名だが「奇妙な果実」の作者と同一人物

無防備都市 Roma città aperta

モノクロの戦争映画
第二次世界大戦、ゲシュタポ、と来れば緊張感がいや増す

イタリアらしい洒落たファッション、家具、街並みなどの舞台に美男美女揃いの
役者たちで「あっさりとした淡々、日常系か?」と思わせつつ、徐々に重くなっていく

この時代の悲劇は、文学でも映画でも歴史のお勉強でも、知れば知るほど重たい気持ちになるばかりで
「戦争反対!」としか言いようがない

音楽だけが少し場違いでけばけばしすぎる気がした

8/10

"Billie's Bounce"

サックスと、マイルス・デイヴィスがトランペットらしいが、所々音を外しているところがある、ような
どれほどの難易度なのかわからないが…

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