マスター・アンド・コマンダー Master and Commander: The Far Side of the World
茄子 アンダルシアの夏
ルパン三世 お宝返却大作戦!!
冬の日
ドッグヴィル Dogville
脚本、監督:ラース・フォン・トリアー舞台稽古ドキュメンタリー、ゲネプロ中継状態
役者の実力が問われる設定はユニークだが、地味で長すぎて退屈
こんな寂れた村に現れたら飛び上がってガッツポーズしたくなるであろうほどに
ニコール・キッドマンが美しいが、ずっとわざとらしい囁き声で鬱陶しい
ラストがなぜかデヴィッド・ボウイの歌
⭐4/10
ラース・フォン・トリアーはドラッグでヘロヘロになりながら脚本を書いた。
クエンティン・タランティーノはこれが演劇だったらピューリッツアー賞を取っただろうと激賞した。
マスター・アンド・コマンダー Master and Commander: The Far Side of the World
ラッセル・クロウが苦労・・・をあまりせず周りが苦労、苦悩、けが、死亡
そのトラブルが、
次こいつ、それから次あいつという具合に、あまり必然性が感じられない並列
過去の回想、関連エピソードなどを挟まず現場のみで進行、完結
女っ気がまったくない
広い海での雄大なアドベンチャー映像に狭い船内でのドラマ
敵方は一切描かれず何か突然アクション
ロケ、衣装(おしゃれ)、大道具、小道具などな超本格派 大昔の映画のリマスターといっても信じられる
⭐7/10
キル・ビル Kill Bill: Vol. 1
監督・脚本:クエンティン・タランティーノオタクのグローバル化に伴う誤解、曲解、強烈なイタさ
映像も音楽もデータ化、サンプリング、パロディ、ツギハギの極致
マネやパクリも「オマージュ」か…
やたらと流血するバトルシーン
だが、オリジナル(日本の時代劇や香港のカンフー)には到底及ばず、
同時代的にはゲームやアニメあるいは子供向けの戦隊ヒーローものの方がよっぽど迫力があったりする
しかし何しろハリウッド、ピコ太郎をブレークさせたジャスティン・ビーバーのツイートのような
巨大なパワーにはかなわない
⭐5/10
レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード Once Upon a Time in Mexico
なんだこの微妙な邦題は?クオリティが全体的に大幅にアップしてゴージャスに
今までまであまり活きていなかったこの監督の持ち味の笑えるほどトゥーマッチな外連味が、巧みな演出で実際の音と映像に見事に変換成功
アコギに加えて、エレキも登場
前作でかっこ良過ぎて浮いていたバンデラスが今回は豪華キャストの中の一人に
各スターそれぞれの見せ場がいちいちビシッと決まっている
その分脚本としては散漫な感じ
ダニー・トレホの顔の凹凸が増した
ジョニー・デップの、柔らかで聞き取りやすい口調がセクシー
⭐9/10
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl
ジョニー・デップ(キャプテン)オーランド・ブルーム(騎士的)
キーラ・ナイトレイ(お姫様)
テーマパークのアトラクションが原作のディズニー実写ムービー
ジョニー・デップもオーランド・ブルームも大変魅力的なのだが
どこか線が細く、マジなリアルさはもちろんマンガ、カートゥーンにも
なりきれていない中途半端な気がした
反対にヒロイン担当のキーラ・ナイトレイは超キレイでセクシーなのだが、
すごく強気そうで、図太そうで、
「エリザベス・スワン」というモロにお姫様な名前の役柄には似合っていない気がした
その他ストーリー展開や、映像、音楽などは従来型のフォーマットに
則って粛々と行われ、斬新さ、新鮮さは全くといっていいほどなかった
映画に限ったことではないが、それしかやりようがないのだろう
すでにどこかで聞いた、見た、読んだようなものばかり・・・
⭐7/10
エレファント Elephant
監督・脚本:ガス・ヴァン・ザントエグゼクティヴ・プロデューサー:ダイアン・キートン
なぜ「象」なのか?
あの米コロンバイン高校で起きた銃撃事件の顛末を劇化した作品
どんなに凶悪な大事件であろうと、その原因の芽は、さりげない日常の中で
ゆっくり、着実に育まれている、という事が淡々と、あまりにも淡々と描かれている
時々時間を行ったり来たりして「あれっ?」と思わせる
流行に流行った手法
登場人物がかなり限定されていて、それぞれが「ソロ」のように交代していく
その登場の仕方、させ方がさりげなくてかっこよかった
⭐7/10
アメリカン・スプレンダー American Splendor
冒頭でも語られていたが、割と深刻な話
タイトルどおり「アメリカのアメリカによるアメリカのための」映画という感じで
あまり感想が浮かばない
アメリカでは本や映画などでタイトルに「アメリカン」や「アメリカ」が入ると
注目度が大幅にアップするらしい
⭐7/10
ザ・コーポレーション The Corporation
企業の歴史ドキュメンタリー
長く重いが、多様な映像に多数の例、証言がテンポが良く出てきて楽に見られる
基本的なトーン(企業=敵、支配者、大衆=被支配者、味方)で考えるとそれほど未来に希望が持てないまま終わった感じで切ない
⭐7/10インターステラ5555 Interstella 5555: The 5tory of the 5ecret 5tar 5ystem
総設定、デザイン:松本零士原作、脚本:ダフト・パンク
アニメと音楽のみ
音も映像も普通、特筆すべき点なし
ノリはいいが、平板で刺激のない過去の寄せ集めでっち上げ音楽にリラクゼーション効果があって楽に見られる 退屈だけど
⭐7/10
ファインディング・ニモ Finding Nemo
海洋生物大集合カラフルな絵、アニメが素晴らし過ぎてストーリーがどうでもよくなる、圧倒的な魔力
過剰な擬人化に寿司 刺身 イクラが食べられなくなりそう・・・これが狙いか?
続編あり
公開後、人間に飼われないように逃げるというテーマ、ニモかかわらず、クマノミとナンヨウハギの需要が急騰したという
クジラにのどひこは実はない ペリカンの鼻の穴もない サメに舌はない 出てくるエイはオスの声だが姿はメス(あるべき生殖器官がない)
魚はまばたきできない
⭐9/10
グッバイ、レーニン!Good Bye Lenin!
さよならレーニン、今のドイツを見るとそれは正しかったらしいヒロインの女の子がムチッとして色っぽかった
⭐6/10
みなさん、さようなら Les invasions barbares
なんだこの邦題は?といっても直訳で「野蛮人の侵略」もまずいか
死を目前にしたツルッパゲの爺さんが主演
その彼が人生に「さようなら」するまでの「みなさん」とのふれあい
「安楽死」という重い題材だが、クサくなり過ぎず、ドライにもなり過ぎず、という
感じでよかった
ヨーロッパの人たちは何事も(安楽死やシモネタまで)積極的でアグレッシブなんだなと
改めて思った。日本も欧米化したと言われて久しいが、やはりアジア人ということで
宗教感なども含めて、どちらが良い悪いかは別として、血が違うな、とも思った
ニューヨークのテロの映像が一瞬
同タイトルの邦画があるらしい
⭐8/10
箪笥<たんす> 장화, 홍련
ダークな雰囲気と色合い、丁寧すぎる位に正攻法な演技、カメラなどは素晴らしかったが、ずっと「序」という感じで話がダレ気味
こういう霊、超自然的なネタのものだと、理屈抜きで色々出来るので楽そうだが、
もう少し話の筋とか、構成されたものも見たい
「詩」でありつつ「文」もしっかりと組み立てて欲しい
主演の女の子は白い肌、黒い髪とアジアの魅力爆発でかわいい
⭐6/10
オールド・ボーイ
올드 보이
やっぱりアジアの作(韓国)らしく、どうにも湿っぽかった
暗いのは大好きが、無駄に重いのは苦手だ 黒いスーツの主役は渋くてオシャレだったけど
原作は日本のマンガか
リメイクされた
⭐6/10
アニマトリックス The Animatrix
「マトリックス」の世界観をアニメで表現したもの、らしい
全体的に暗いが、短編のオムニバスなのでスピード感があっていい
内容は、日本が舞台の日常的なものから、かなりサイケデリックなわけわからないものまで個性豊か
キャリー=アン・モスの声はすぐわかったが、キアヌ・リーヴスはどの役なのかわからなかった…
⭐7/10
Texhnolyze テクノライズ
タイトルに良い意味でだまされるSFアニメ
21世紀なら主役は勝ち組(この作でいうオルガノ側)にいて、ずっと「俺強え」しているだけだろうと思い込んでいた
しかしこれは、舞台こそ近未来ディストピアで、義体などの要素はテクノだが、繰り広げられるドラマは、主人公は「あしたのジョー」風に苦闘し、続々登場する他のキャラもそれぞれの境遇で必死にもがく熱い群像劇
声の演技のいいセリフも、思わず拝聴してしまうほど重く文学的でしっかりしている
派手な肉体的アクションは、週一深夜アニメらしいので手の込んだ表現は難しそうだったが、それを補った実写リメイクの見たくなった⭐7/10
茄子 アンダルシアの夏
エンディング・テーマ:忌野清志郎
珍しい自転車レースもの短編アニメ
スタジオジブリ作か?と思わせる風景や雰囲気は美しい
レースそのものは、実況、解説などあまりにもテレビ的な描写
話は特に面白くなく、まったくスペイン人には見えない主役キャラも、これといった魅力もない
タイトルも、アンダルシアの夏はともかく、茄子はほぼ蛇足であまりしっくりこない
⭐6/10
ルパン三世 お宝返却大作戦!!
TV📺スペシャル第15作
旧友のために6つのお宝を返却するルパン
赤ジャケットで不二子ちゃんも肩までの髪のニュートラルなルパン
次元、五右衛門、銭形などの出番のバランスもいい
返却は盗むのよりも楽そうで、話や次々登場するキャラは無理やり膨らませた感もなくはなかったが、ヨーロッパの風景が美しく、クライマックスのサグラダファミリア高層アクションは中々盛り上がる安定のルパンだった
⭐7/10
冬の日
Fuyu No Hi-Winter Days 2003 FULL 冬の日 - YouTube
松尾芭蕉の芭蕉七部集の一『冬の日』を題材にした35人のアニメーション作家による「連句アニメーション」…らしい
俳句が読まれる以外はほぼセリフなし
それぞれ個性はあったが、ほんの数分の短編がただズラズラ繋がって並んでいるだけで面白いとは言い難かった
⭐5/10
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