映画
北北西に進路を取れ North by Northwestプラン9・フロム・アウタースペース Plan 9 from Outer Space
北北西に進路を取れ North by Northwest
名作だケイリー・グラントがシブい、全く嫌味がない
エヴァ・マリー・セイント(彼と知り合う謎のご婦人)が美しい、これも全く嫌味がない
ニューヨークのマジソン・アべニュー、国連ビル、列車(食堂車、寝台車、駅)、山、畑、ホテル、オークション会場・・・など胸躍る舞台
その舞台が生かされまくった引き付けて離さない脚本
照れくさくなるくらいウイットの効いた会話
バーナード・ハーマンによる、オープニングから迫力ある音楽
そのオープニングの洒落たデザイン
全体に溢れる上品さ、古きよきアメリカ
それらをまとめるヒッチコックの腕の確かさ
たまらない、ホクホク顔で鑑賞した
⭐8/10
アメリカの影 Shadows
数人の若い男女を中心にした人間模様ストーリーは特に面白くはない
が、当時の雰囲気がモノクロ映像のなかに見事にパックされている
スーツを着ていても野性味のある黒人たちが新鮮だった
「影」というほどの深刻さは、なかったと思うけど…
⭐6/10
或る殺人 Anatomy of a Murder
オープンカー、バー、酒、たばこ、葉巻、デューク・エリントンのジャズ、交換手経由の電話、サングラスの女、タイプライター、ツイードのスーツ、帽子、ワンちゃんにビール・・・のおしゃれなアメリカン・ライフの場面と、シリアスで長大な法廷シーンが別々の映画のように分離している
犯行の再現映像がなく、証言のセリフのみという現実的な進行
⭐7/10
1952年の実際の事件の忠実な映画化
ベン・ハー Ben-Hur
二千年前が舞台の壮大な物語だが、原作は19世紀のアメリカ人(ルー・ウォーレス)によるもの
大活動写真というか、総天然色でシネラマな映像にコクがあって、
いかにも「映画鑑賞」をした、という満足感
若かりし日のチャールトン・ヘストンのナイス・バディ
リメイク
⭐7/10
宗教映画というカテゴリーに入れることをヴァチカンに認められた唯一のハリウッド映画
砂漠の場面はリビアで撮影していたが、キリスト教のための映画だと知ったムスリム関係者に追い出され、ヨーロッパで唯一砂漠があるスペインに移動した
危険な戦車競技の撮影のために特別に診療所が作られたが、重傷はほとんどなく日焼けだけだった
お熱いのがお好き Some Like It Hot
脚本のひねりや伏線が実に絶妙で、起承転結がほとんど完璧、と言ってもよいほどの上手さだった
少し脱力気味なモンローの、繊細な色っぽさがよかった
センスのいい邦題
⭐8/10
リオ・ブラボー Rio Bravo
ジョン・ウェインはジョン・ウェイン
カウボーイ・ハットを被り、舞台が砂埃舞う西部で
銃を持って、馬に乗れば、それでいい
後は敵がいて、戦って、当然勝つと
⭐3/10
プラン9・フロム・アウタースペース Plan 9 from Outer Space
Plan 9 from Outer Space Ed Wood (full movie) - YouTube
⭐6/10
真夏の夜のジャズ Jazz on a Summer's Day
原題にある通り、特に夜限定ではない
むしろ昼の映像のほうが当時の風景、風俗がよくわかって印象的な場面が多い
ジャズだけでなくロック(チャック・ベリー)も登場
ミュージシャンも観客も、ヤラセか仕込みのように皆おしゃれ 全編動くファッショングラビア
一番ホットで濃かった時代のジャズ 生楽器の生演奏にはやはり真の豊かさが感じられる
8/10
The Cry of Jazz
なにやら熱い論戦だが音楽は音楽で楽しい
6/10
キクとイサム
監督:今井正
脚本:水木洋子
戦後おそらく10年前後の農村を舞台に、アメリカ軍黒人兵と日本女性の間に生まれたキク(姉)とイサム(弟)
の差別問題を描いた作品
かなり重そうな題材だが、現在のいじめや差別の陰険、陰湿さと比べると、まだかなり救いがある
二人とも明るく、姉のキクは「ビッグ・ママ」な体型にもかかわらず、運動能力がかなり高い
しかも歌がうまく、ナチュラルなアフロヘアで口ずさむ「りんご追分」や「お富さん」には
ソウル、ブルースの真髄が感じられて、これもやはり血筋かと感動した
キクとイサムの祖母を北林谷栄さんが演じている
彼女は「となりのトトロ」でもそっくりな役(ばあちゃん)の
声を担当している。その間20年以上・・・
10/10
人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇
戦時中の満州、熱血鉱山管理者(仲代達矢)の人道的苦悩
3時間半もあり、長く重くモノクロで暗い 誠実でひたすらシリアスだがメリハリなく単調
中国らしい広大な風景、と思ったら撮影地は北海道らしい 絵面が端正で決まっている
日本人の主演陣が中国語の長いセリフを話しているのに感心
結末が強引で唐突な感じがした
6/10
お早よう
Good Morning : Yasujiro Ozu : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive
監督、脚本:小津安二郎
お早よう ←「おはよう」でこの変換はWindowsではできなかった
少しくすんだ味のあるカラー 当時の温かくさわやかな風景がいい
かわいいちびっこ兄弟を中心にゆっくりまったり進むお話
人間関係のゴタゴタも穏やかで節度のある表現
テレビは一億総白痴化の元という話はこの頃出始めたのか
7/10
野火
監督:市川崑
第二次世界大戦終末期のフィリピン戦線レイテ島、飢餓状況にある日本兵
とくれば、暗く重いのは当然のはずだが、芥川也寸志の音楽が饒舌で派手で、主演の船越英二さんがなんとなくユーモラスで、全体的な雰囲気も乾いていてアクション主体でサクサクと進むので見やすい
7/10交響曲第9番 (ドヴォルザーク) Symphony No. 9 (Dvořák)
1959年ですでにステレオテンポなどが少し演出過剰とも思えるが素晴らしい演奏
特に弦が究極レベルの凄さ ニュアンスがないところが無い
Symphony No.9, Op.95 (Dvořák, Antonín) - IMSLP/Petrucci Music Library: Free Public Domain Sheet Music
カインド・オブ・ブルー Kind of Blue
シブ過ぎてまいるっす・デイヴィス この種の魅力は完全に息絶えた模様特に「ブルー・イン・グリーン」は、夜、バー、バーボン、波止場・・・ベタなイメージが無限に膨らむ
ホワッド・アイ・セイ What'd I Say Parts 1 and 2
最初期の電気ピアノに打鍵感があってグルーヴィチンチキチンチンいうシンバルの存在感
途中の寸劇もちょっとわざとらしいが面白い
パートが分かれているのは当時のはやりだったのかちらほら見かける、ような
ミスティ MIsty
ただうっとりと聞き惚れるしかないこの系統も死に絶えたか
ミスティオというジュースがあったなあ
テイク・ファイヴ Take Five
30年位前にCMのバックで聞いた覚えがあるが、その時すでにオールディーズだったのか時代は進んでるのか止まっているのか…
タイトル通り5拍子のストイックなバックに乗ってサックスが気持ち良く歌っている
Mack the Knife
堅そうなドイツ語の劇中歌がザッツ・エンタテイメント!に変貌一方(ボビー・ダーリン)はどんどん転調して上がっていき、もう一方はそのまま
両方とも職人芸を笑顔で軽くこなすような粋なオトナの魅力
夏の日の恋 Theme from A Summer Place
大昔にCMのバックで聞いた記憶ストリングスが輝かしいイージーリスニングの究極
カンサス・シティ "Kansas City"
カン「ザ」スに聞こえるような…アメリカによくあるご当地もの
ゴキゲンなリズム
艶のある声で歌も上手い
やはり黒人は健康ですごい
生物としてあるべき姿を生得している、気がする
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