映画
史上最大の作戦 The Longest Dayアラビアのロレンス Lawrence of Arabia
史上最大の作戦 The Longest Day
第二次世界大戦、ノルマンディー上陸作戦ものこの作戦はひど過ぎる
上官に「根性見せろ」とかなんとかアジられて、砂浜に舟で大挙して上陸する
「ワー!」とか言いながら突進するが、砂浜は丘になっていて、上からの敵の射撃で虫けらのように殺される
例え全員がゴルゴ13並の戦力を持っていても、確率の問題で何割かは必ず死ぬ
避けようがない
で、さっきの上官はというと、戦いが一段落ついたあとにジープで現れ、葉巻くわえながら
「状況はどうだ?」とか言ってる…余裕で(´・ω・`)
昼下りの決斗 Ride the High Country
なんだこの邦題は?監督:サム・ペキンパー
初老のカウボーイが主役の、ドンパチが少なめで、
アクションよりもドラマに重点が置かれたウェスタン
裏切りや若者達との世代間ギャップなどを通して、
「人生」「男らしさ」とは?、みたいなものがメインに描かれている
このジャンルとしてはかなり地味で、少々退屈するが、National Film Registryに
登録されるだけあって、ロケーションやら服装やらの、映画とは思えないほどのリアリティはすごい
⭐7/10
アラバマ物語 To Kill a Mockingbird
グレゴリー・ぺック(弁護士のシングルファーザー)メアリー・バダム(娘、スカウト)
フィリップ・アルフォード(息子、ジェム)
なんだこの邦題は?といっても原題もわかりにくいか
のんびりとした田舎町での幼い兄妹の健やかな成長の中での様々な出来事
子供達が実に自然な名演技を披露していた
特に、ほぼ主役の女の子「スカウト」を
演じた子は天才的
人種差別問題など道徳的、理想主義的な部分と、ヒッチコック風の
サスペンスの部分とがはっきり分かれていて、展開が少し唐突に感じられないこともなかった
エルマー・バーンスタインの音楽は繊細ですごく良かった
⭐8/10
リバティ・バランスを射った男 The Man Who Shot Liberty Valance
リバティ・バランス…自由の平衡…政治ドラマか?と思ったらValanceでウェスタンだった長身、イケメンの絵に書いたようなヒーローのジェームズ・スチュワート
「カリスマ、ジョン・ウェイン」を期待通りに演じるジョン・ウェイン
お互いの魅力が打ち消しあって、なんとなく間延びしつつ、相乗効果なく終わった
タイトルの悪役リバティ・バランスが一番輝いていた
全体の雰囲気づくりと脇役たちの熱気ムンムンな演技はよかった
かすかに「羅生門」
⭐6/10
ロースクールを出たばかりの若者を演じたジェームズ・スチュワートは当時53歳
ジョン・ウェインは撮影時すでに肺ガンだった
アラビアのロレンス Lawrence of Arabia
Lawrence of Arabia 1962 § - YouTube
ストーリーはそれほど起伏に富んでいない。
登場人物も男ばかりで、ロレンスもセリフの一つにあったとおり、
単に「自己顕示欲が強いだけの男」に見えない事もない
モーリス・ジャールの雄大な、いかにもな音楽も
砂漠が舞台にしては、ウエット過ぎる気がしないでもない
ただやはり映像は凄かった
見ているだけで喉が渇いてきそうな砂漠の昼、そして夜
砂と空の色彩の対比
疾走する馬、ラクダ、列車、そしてオートバイ・・・などなど
機会があったら大スクリーンで見たくなる映像ばかり
⭐1/10
5時から7時までのクレオ Cléo de 5 à 7
監督:アニエス・ヴァルダ全編おフランスの洒落乙
クレオさんがガイドの当時のパリ映像アーカイブ
ストーリーはほぼあってないようなもの
カタログではない人々の暮らしに根差した生き生きとした
美しさに、モノクロながらもうっとりと見惚れた
⭐7/10
太陽はひとりぼっち L'eclisse
なんだこの邦題は?L'eclisse = the eclipse = 日食 らしいが
全編丸ごと動くファッション・グラビア、どこで止めても名場面
素朴なダイヤル式黒電話さえもスマホよりかっこよく見えてくる
アラン・ドロンとモニカ・ヴィッティ、ギャグのような美男美女カップル
超スローペースでゆったり進むラブ・ストーリー
見てて白けてくるはずの乳繰り合いもこの二人なら絵になってしまう
プロント!
⭐8/10
日本でのみヒットした
ラ・ジュテ La Jetée
監督、脚本:クリス・マルケル
意識高い系短編
こういう商売を全く考えないインテリ系は絶滅したか キライではないが
スライドショー状態で動画ではない モノクロ セリフはなくナレーションのみ
音楽がいい
退屈だが30分もないので飽きる前に終わった
オシャレなアスぺ
「12モンキーズ」に影響を与えたjetée = pier = 桟橋
⭐7/10
The Hole
なぜかディジー・ガレスピーが声の出演ブラーのかかった場面のアニメが独特の味
切腹
和の魅力 モノクロの美 端正な画面構成今の時代劇とは比べ物にならない心地よい緊張感
仲代達矢、三國連太郎、丹波哲郎…皆恐ろしくはまっているが
殺陣(真剣使用らしい)は腰が引けていて素人っぽい ちょっと笑える
徹頭徹尾滅私奉公で救いが全くない侍の世界
モゴモゴと重い一本調子の発声のセリフで眠くなるところへ
武満徹のジャパネスクむき出しの音楽が気合を入れるように響く
⭐8/10
2011年に「一命」としてリメイク
音楽
ロコ・モーション The Loco-Motion
生まれる前の曲だがノスタルジーを感じる真に豊かだった頃のアメリカン・ポップの究極のひとつか
ソロとコーラスの掛け合いもきっちり決まり
歌詞でもきちんとタイトルの内容を紹介しきっている
Duke of Earl
かわいらしいアイデアの勝利伯爵、侯爵というポップなインチキ臭さがいい
Green Onions
ブルースの超定番な曲調ポーポーいう丸い棒のようなオルガンと、
ギャンギャンいうノイジーなギターの、音色の対比が見事
green onion = ワケギ、らしい
本
2 B R 0 2 B
カート・ヴォネガットの短編老化が克服され人口調節が政府に強制されている未来社会
タイトルはシェイクスピアの「To be, or not to be (生きるべきか死ぬべきか)」のもじりらしい (0 は naught と読んで)
星新一のショートショート的な雰囲気
絶望的だが、人類、少なくとも読者を信頼ているからこそ発表した、
とも考えられるディストピアな世界観、ブラックユーモア とんち坊主的なウイット
5/10
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