2005

バットマン ビギンズ Batman Begins

監督:クリストファー・ノーラン

クリスチャン・ベイル(ブルース・ウェイン/バットマン)渡辺謙(チョイ役)

80年代の第一作目から思えば遠くへ来た気がする第・・・何作目だ?

アメコミが原作とは信じがたい「ロード・オブ・ザ・リング」や「ブレードランナー」
を思い起こさせるシリアスで重厚な雰囲気

主演の人がジェームズ・ボンド風のイケメンプレイボーイでヒロインもかわいいのだが、飛び切りの
カリスマ性があるとも思えず、また立ち向かう「敵」も焦点がぼやけ気味で迫力不足だった、
気がした

チベットでの修行シーンや、ウェインと執事とのからみは「父性への飢え」を感じさせた
元々子供向けのマンガを無理やりシリアスにしようとして空回り、のような気も

コツコツと地味な展開で、「こうもり男」だけに夜が主体の暗い映像が多く、
なかなかバットマンにならない。しかも、なった後ももっさり、ずんぐりとしていて
それほどかっこよくない、かもしれない
闇夜の摩天楼でビルの天辺にたたずんだりしてるのは絵になっていたけど

最後の最後でスピード感が増し、盛り上がってくる
かなり長めのカーチェイスのシーンは迫力があってよかった

「謙さん」は一瞬だったがいい味を出していた

7/10

シリアナ Syriana

アンビエントな音楽と共に描写は淡々としているが、心地よいスリルがある
心地悪い拷問シーンも少しあるけど…

ピアース・ブロスナンのような単なる色男かと思っていたジョージ・クルーニー
が、こんな重たい役もやっていたとは知らなかった
小太りでヒゲ面でモッサリしていてすぐ消える脇役と思ったら…

一般人が普通に想像する通りの陰謀をそのまま実行するCIA
こんなエンタメの材料まで提供してくれて

どちらかというとシリアナの方に共感するような話だったと思うが、
アメリカも複雑だ

8/10

シリアナはワシントンのシンクタンクが仮説的に中東を再形成する時に使われた用語

ジョージ・クルーニーはパスタをたくさん食べて体重を16キロ増やした

ナシール王子:「アメリカ人は他人の国で穴を掘るのが大好きだ」

ダニー・ドルトン:「腐敗が我々を温かく安全に保つ。汚職するから我々は通りでゴミ漁りをしないでこの辺をブラブラしていられる。不正するから我々は勝つ。」

セレニティー Serenity

タイトルと反対に内容はわりと熱い

ブレードランナー、サイバーパンクな未来、マトリックスの余韻未だ消えずの頃

スター・ウォーズ的な宇宙空間のシーンが中々の迫力

不思議ちゃん系の女の子、頼れるアニキ、チャンバラ、カンフー、ついでに恋愛要素、など
色々とネタは豊富だが、結局何なの?でイマイチ盛り上がりに欠けた

7/10

2517年の設定

オープニングの長回しは実は一回途切れるがデジタル処理で見えなくされている

シン・シティ Sin City

シン・ゴジラ

オンナ 車 銃 ・・・日本では絶滅した感じのひたすらハードボイルドなアクションマンガ
コミックの映画化はかくあるべし、と思えるほどに決まりすぎな、全編絵になる絵だらけ
墨絵のようなモノクロに、ここぞというところで単色が視覚の渇きを癒すように輝く

この監督にしては、いつもの血なまぐささが控えめで
ストイックな洗練された仕上がり

8/10

劇中のミホの刀は「キル・ビル」でクレイジー88が使っていたものと同じ。

Vフォー・ヴェンデッタ V for Vendetta

女子の坊主頭がはやった?のはこれの影響だったのか
あと、アノニマスのマスクと

V: Voilà! In view, a humble vaudevillian veteran, cast vicariously as both victim and villain by the vicissitudes of Fate. This visage, no mere veneer of vanity, is a vestige of the vox populi, now vacant, vanished. However, this valorous visitation of a by-gone vexation, stands vivified and has vowed to vanquish these venal and virulent vermin vanguarding vice and vouchsafing the violently vicious and voracious violation of volition.

[carves "V" into poster on wall]

V: The only verdict is vengeance; a vendetta, held as a votive, not in vain, for the value and veracity of such shall one day vindicate the vigilant and the virtuous.

V: [giggles]

V: Verily, this vichyssoise of verbiage veers most verbose, so let me simply add that it's my very good honor to meet you and you may call me V.


↑この辺は英語そのままじゃないと、どうしようもないなあ

「マトリックス」のエージェントだった人が出ているがマスクを被ったままだった、ヴェンデッタ

7/10

キングダム・オブ・ヘブン Kingdom of Heaven

監督:リドリー・スコット

雄大な超本格派
大道具、小道具、ロケ、音楽などスタッフ要素は完ぺきに近い
衣装もこのジャンルにありがちなコスプレっぽさがなく様になっている 
デジタル要素も最小限でリアルな迫力があった

オーランド・ブルームが思いを内に秘めた感じの主人公を好演
21世紀のハリウッド・スターにこの種の暗さを出せる人がいたことに感動
と思ったら単に体調が悪かっただけらしい…

8/10

銀河ヒッチハイク・ガイド The Hitchhiker's Guide to the Galaxy

原作は未読だが有名らしい

イギリスらしい脱力的ユーモアとハリウッド大作らしい豪華さがアンバランスでイマイチな映画化

明るく朗らかな雰囲気とテーマ曲が印象的な以外特にこれといった感想も出てこない

5/10 

グリズリーマン Grizzly Man

Ayı Adam (2005) | Grizzly Man | Belgesel | Türkçe Altyazılı izle - YouTube

監督、脚本、出演:ヴェルナー・ヘルツォーク

活動家ティモシー・トレッドウェルのアラスカ、ハイイログマドキュメンタリー

志は立派だが、自分勝手でいわゆる「お花畑」な保護、一方的な片思い、人の心熊知らずで、残念ながら最期にグリズリーの餌となられる

製作側を含む周りからは、むしろクマにとって有害という冷静な意見が多く安堵

ブロンド坊ちゃん刈りティモシーさんの、カメラ映りやセリフのニュアンスを気にしつつ一人ノリノリで話し続ける姿に、ポジティブ・シンキング、前向き思考の究極を見た、気がした

膨大な映像が残されているのに、最後に襲われた時のみカメラのレンズの蓋を外すのが間に合わず音声のみ、というのが惜しい

しかもその音声を聞かせてくれないという…

7/10

Instructions for a Light and Sound Machine

「続・夕陽のガンマン」から編集

モノクロの実験的作品 尖っててオサレ  意識高い系 インテリ
単なるノイズかと思う音がリズムを刻み、音楽になる
ネガポジ反転の不気味な人物像
音楽でいうサンプリング、リミックスを映像でやった模様
目がチカチカする、強烈な白黒高速反転で、てんかんの発作待ったなし

あらしのよるに

Arashi no Yoru ni (One Stormy Night)(English CC) [HD 1080p] - YouTube

声の出演:中村獅童、成宮寛貴 、竹内力、板東英二、小林麻耶、早見優、市原悦子

3Dのような動きをするアニメは美しい

キャラの擬人化がどうにも不気味
オオカミはまだいいが、まんまるお顔におめめパッチリのヤギは喰われる側の
いじらしさを強調しすぎでいやらしい

話も駆け落ちした男女のように生臭いが、
声は男二人でゲイっぽくて落ち着かない

感動要素もテンプレそのままで安っぽい

6/10

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